政府が設定した「食品の暫定基準値」。放射能が付着した食品の安全性を測る指標である。ところがこの数値、国際的には驚くべき危険度だというのだ。
*
野菜、キノコ類、魚貝類│いまだ暫定基準値を超える食品が次々と発見されているが、半減期30年の「放射性セシウム137」について国が定めた基準値は、1キロ当たり500ベクレル。つまり、この数値以下なら食べてもかまわないと、政府がお墨付きを与えたことになる。ところが、「WHO(世界保健機関)によれば、500ベクレルはとんでもない数値」と、とある大学教授がネット上に書いたのだ。
〈国の暫定基準値の500ベクレルは、全面核戦争に陥った場合に餓死を避けるためにやむを得ず口にする食物の汚染上限です。(中略)放射性セシウムが500ベクレルも含まれた食品を3年食べたら致死量に達します。全てが基準値ぎりぎりではないとしても、重複内部被曝を考えれば、(中略)10年後に半数は死亡してもかまわないと言っているのと同じ〉
この衝撃的な指摘について、元内閣府原子力委員会専門委員で、中部大学の武田邦彦教授が説明する。
「1キロ当たり500ベクレルをざっと計算すると、国際的には100で割ると内部被曝量になる。つまり、年間5ミリシーベルト。しかし食べ物の他にほこりも吸うし、外部被曝も受けることを考慮すると、およそ10ミリシーベルトの食材を食べているのと同様になる。ただ、半数以上が死ぬというのは大げさですが」
では本来どのくらいの数値が安全なのかというと、
「水道局の水道の基準は10ベクレル以下。食品の場合は20が妥当です。原発事故前は20だったものが突然500でもいいとなるわけですから、普通に考えたらおかしいんです。100台、200台のものが安全だとして売られていますが、事故前の考え方だと白血病になる可能性がある。(WHOの資料を元にした主張は)核戦争の倫理措置に近づいていますよ、ということですね」(武田教授)
-
-
人気記事
- 1
- 【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
- 2
- 巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
- 3
- 神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
- 4
- 永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
- 5
- 「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身
- 6
- 前世の記憶を持つ少年「僕は神風特攻隊員だった」検証番組に抱いた違和感
- 7
- 前田日明「しくじり先生」で語らなかった「最大のしくじり」南アフリカ先住民事件
- 8
- ドジャース・佐々木朗希を復調させた「日本式高機能トイレ」のストレスフリー生活
- 9
- 「試合後コメントがマジメすぎる」阪神・藤川球児監督に「ノムさん流語録」は期待できない
- 10
- こりゃヤバイ!自民党政治家は連休中に海外へ…そして起きている「凄まじい現象」
-
急上昇!話題の記事(アサジョ)
-
働く男のトレンド情報(アサ芸Biz)
-
-
最新号 / アサヒ芸能関連リンク
-
-
厳選!おもしろネタ(アサジョ)
-
最新記事
-
アーカイブ
-
美食と酒の悦楽探究(食楽web)