スポーツ

「野村克也監督との思い出」明かした古田敦也に片岡篤史が“苦笑”したワケ

 2020年2月11日に他界した野村克也氏。この野村氏の遺志を最も継いだ選手と言えば、ミスタースワローズの呼び声も高い古田敦也氏ではないだろうか。同じくキャッチャーでもあり、またプレーイングマネージャーを務めた実績も野村氏をなぞるようだ。一時期、野村氏との確執も噂された古田氏だが、野村氏との出会いをどう感じていたのだろうか?

 元プロ野球選手、ユーチューバーとしても活躍している片岡篤史のYouTubeチャンネル〈片岡篤史チャンネル〉、5月3日投稿回に古田氏が出演し、野村氏との思い出を語った。

「野村さんから言われて、今振り返ればタメになったというか、思い出に残る言葉とかありますか?」片岡のこの問いかけに、「一番覚えてるのは、豊富な知識がピンチを救う」だったと古田氏は口を開いた。人間はピンチの連続だが、知識さえしっかりと習得しておけば、ピンチを乗り越えることができるのだと教わったと振り返った。

 それを受けて片岡が「野村監督に出会えたことは、古田さんの野球人生の中で大きいですか?」と質問。すると古田氏は、こう答えた。以下、やりとりはこう続く。

「ものすごく大きいと言うか、ラッキー!幸運だと思います。野村監督はキャッチャーの全ての記録を持っている方。27年間プロ野球されて集大成みたいなのを、怒りながらですけど…ボクらに教えてくれるわけですから、ラッキー以外ないですね」

「当時、言われたことはすべて素直に受け取れました?」

「当時…最初のうちはね、もちろん。最初のうちは、は語弊があるけど…」

 と、時に片岡を苦笑させる場面もあった。

 野村氏はかねがね、一流選手には非難して指導に当たると語っていたが、少々それが過ぎたかな?…と思わせる古田氏の発言だった。

 ヤクルト黄金時代はイコール古田氏と言っても過言ではない。そんな選手を育てた監督も立派だが、やっているのは自分だという自負が選手の側にもあっただろう。愛のムチもほどほどに…といったところか。

 もっとも、野村氏の格言に、〈三流は金を残し、二流は名を残し、一流は人を残す〉がある。古田氏ほどの人物を育てたのだから、後で何を言われようとも、野村氏は満足してあの世に旅立ったと思いたい。

(ユーチューブライター・所ひで)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<老人性乾皮症>高齢者の9割が該当 カサカサの皮膚は注意

    330777

    皮膚のかさつきを感じたり、かゆみや粉をふいた状態になったりすることはないだろうか。何かと乾燥しがちな冬ではあるが、これは気候のせいばかりではなく、加齢による皮膚の老化、「老人性乾皮症」である可能性を疑った方がいいかもしれない。加齢に伴い皮膚…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<中年太り>神経細胞のアンテナが縮むことが原因!?

    327330

    加齢に伴い気になるのが「中年太り(加齢性肥満)」。基礎代謝の低下で、体脂肪が蓄積されやすくなるのだ。高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病に結びつく可能性も高くなるため注意が必要だ。最近、この中年太りのメカニズムを名古屋大学などの研究グル…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<巻き爪>乾燥による爪の変形で歩行困難になる恐れも

    326759

    爪は健康状態を示すバロメーターでもある。爪に横線が入っている、爪の表面の凹凸が目立つようになった─。特に乾燥した冬の時期は爪のトラブルに注意が必要だ。爪の約90%の成分はケラチン。これは細胞骨格を作るタンパク質だ。他には、10%の水分と脂質…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「話にならないと思いますよ」元世界王者・内藤大助が斬り捨てる「井上尚弥の挑戦者」の平凡さ
2
【まさかの会見】「女子アナ性接待」をうっかり匂わせたフジテレビ副会長の「大失態」
3
佐々木恭子アナの結婚式「スピーチ事件」に堀江貴文が憤慨する「モラルが低いフジテレビの文化」
4
伊勢ケ濱部屋から出ないと「照ノ富士と激突」の火ダネに…元白鵬の宮城野部屋「閉鎖解除」カウントダウン
5
渡辺麻友にフジテレビ・渡邊渚元アナ…突然テレビから消えた美女の「非公表な体調問題」