社会

小泉進次郎を悩ます“父・純一郎”の「脱原発」(2)冷戦状態の父と子

20131024r

 小泉氏の「脱原発宣言」に困惑しているのが、息子の進次郎氏(32)だ。

 9月30日、進次郎氏は復興政務官への就任が決定。これまでの自民党青年局長という党務から政府の一員となった。

 政治部記者が言う。

「10月4日に政務官就任後初の被災地視察で、報道陣から父親の発言について尋ねられると、『父の思いは父の思いだ』と答えていました。ふだんほどの快活さはなく、イマイチ歯切れの悪い受け答えでした」

 それもそのはず、安倍晋三総理(59)は原発推進派である。国内の原発の再稼働と海外への輸出が政権の課題でもあるのだ。そんな安倍政権の一員として、進次郎氏が父親と同様の主張をするわけにはいかない。

 10月7日に名古屋市で講演した進次郎氏は、

「自民党にとって議論するチャンスであり、党が変わるきっかけになる」

 と、原発政策に関する見解を述べ、父親の発言を肯定しているかに見えた。

 しかし、前出・政治部記者はこう話すのだ。

「進次郎氏は何度も『私は政府の一員』という言葉を繰り返し、安倍政権の方針に従うということを重ねて表明。父親とは違う見解だということを主張していましたね。世襲議員とはいえ、自身の人気はすさまじく、父親が進次郎氏の政治活動へ与える影響は少なかっただけに進次郎氏にしてみれば、『勝手なことを言いやがって』ぐらいの思いがあったのではないでしょうか」

 この2人の親子関係は骨肉の争いの一歩手前、「冷戦」の状態にあるようだ。

 それもしかたないことかもしれない。それほど、小泉氏の“暴走”はすさまじいものがあるのだ。

 9月16日、「セガサミーホールディングス」の里見治会長の子女の結婚披露宴に小泉氏は出席した。主賓には安倍総理が出席するなど、多くの国会議員が参列していた。披露宴に出席した議員の一人がこう話す。

「若手議員が小泉氏に挨拶すべく、テーブルに近づいて声をかけると、挨拶もそこそこに『ところで‥‥』と話を遮り、小泉氏は『原発ゼロ』の自説をとうとうと述べていました。4時間の披露宴の最中、ほとんど原発政策を話していたと言ってもいいぐらいです。郵政民営化を訴えていた頃よりも熱が入っていました」

 どこかの「暴走老人」の息子よりは出来がいいだけに、進次郎氏が不憫になってくる。

カテゴリー: 社会   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身