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日本名輪会・山口健治の「江戸“鷹の目”診断」/郡司の「中団まくり」が炸裂する!

【「福井記念」ヤマケンが注目する「決勝戦進出」有力候補12人!】◎郡司浩平/○古性優作/▲守澤太志/△森田優弥/岩津裕介/香川雄介/内藤秀久/菅田壱道/中本匠栄/野原雅也/皿屋豊/山口拳矢

 スピード自慢の機動型がそろうライン戦は、まくり選手に絶好の展開になる。

 夏の夜の祭典、GIIサマーナイトF(7月16日~)へのGIII最終戦となる「福井記念」(7月8日【木】~11日【日】)。各地域に先行型と追い込み選手がバランスよくそろい、見応えのあるライン戦が繰り広げられるシリーズになりそうだ。

 本命には東日本を代表するオールラウンダー、郡司浩平を推す。前走の高松宮記念杯は、2次予選で他車と接触し、車体故障のアクシデント。無念のリタイアとなったが、それで2週間余の調整期間ができた。今回は叩き合い必至の先行争いが予想される。中団まくりを放つには絶好の展開になるのではないか。

 対抗は古性優作。今年の優勝はFI戦でマークしただけだが、ここは動きのいい野原雅也の番手。後方からの攻めをさばいて抜け出し、逆転がある。

 その野原は、京王閣ダービー(【1】【1】【8】【7】)と宮記念杯(【1】【8】落【5】)で準決勝に乗っている。ここは4月(【1】【1】【1】)以来になるが、持ち味のまくりに磨きがかかってきている。印は回らなかったが、決勝戦で快走劇があってもおかしくない。

 あとは、ゴール前しぶとい守澤太志の台頭と、森田優弥の前残りとみた。

【大穴この1車】東龍之介(神奈川・31歳)。

 4月からの7場所が対象だが、GIIIで高配当になったのは4月川崎記念2着と5月GIII前橋2着。いずれも3日目で、配当は3万円オーバー。マーク流れ込み2着でも、よく筋違い決着になっており、7車立てFI戦準決勝戦では、2回の3着で万車券に絡んでいることも覚えておきたい。

【狙い目の伏兵3人】

 脇本勇希(福井・115期)。昨年までこの地元記念を3連覇していた兄の雄太が東京五輪出場で不在。そのぶん、奮起しなければならない。まだレースに甘さがあるものの、掛かってしまえば押し切りがある。

 瓜生崇智(熊本・109期)は、S級初戦の1月大宮記念でいきなり準決勝に乗り、2月高松記念は【3】【4】【1】【6】と好走した。やや低迷しているが競走センスがあり、競りもできるあたりは新人離れしている。予選突破は十分ある。

 ちなみにこの2人は、8月いわき平オールスターへの出場も決まっている。

 今期2班降級も、1班に劣らぬ成績を残しているのが中西大(和歌山・107期)。4月GIII奈良(【1】【1】【1】【9】)のあと、FI向日町で完全優勝。近畿の先頭で主導権は必ず取る。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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