スポーツ

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「キングオブコージが本領発揮」

 正月競馬はあっという間に終わり、早いもので第1回中山開催は今週で幕。その最後に行われるのは、アメリカジョッキークラブカップだ。

 少し前までとは趣が違って、年々重要度が増している。4月の第1週に行われる大阪杯(阪神芝2000メートル)が17年からGIに昇格したことで、距離が1ハロン長いこのレースは、いわば前哨戦の意味合いを持つようになったからだ。

 もともとは、天皇賞・春(阪神芝3000メートル)を目指す馬の一里塚でもあっただけに、その盾を目指す馬も出走してくるが、とにもかくにも以前より、いい顔ぶれが多くなったように見受けられる。

 18年にこのレースを制したダンビュライト、2年連続で3着しているラストドラフト、そしてポタジェ、ボッケリーニなどは、明らかに大阪杯を意識して臨んできているが、各馬の力量に大きな開きがあるようには見られず、馬券的にはおもしろそうである。

 ただ、別定戦だけに大きく荒れたことは少ない。03年に馬単が導入されてからこれまでの19年間、その馬単での万馬券は5回(馬連は3回)。この間、1番人気馬は6勝(2着2回)、2番人気馬も6勝(2着4回)。1、2番人気馬によるワンツー決着は2回のみだが、比較的順当に収まっている重賞である。

 年齢では近年は明け4歳馬、充実ぶりが際立つ5歳馬がよく連対を果たしているものの、過去19年で6歳馬が4勝(2着1回)、7歳馬は5勝(2着3回)、そして8歳以上の馬は勝ち鞍こそないものの、2着4回と古豪の頑張りが目立っている。ピークが過ぎたからといって軽く見てはいけないようだ。

 では、改めて有力どころを見てみよう。

 ルメール騎手とのコンビで、恐らく天皇賞・春に照準を合わせているだろうオーソクレースが最有力候補だろうか。ベスト距離になるポタジェ、ボッケリーニがそれに続き、同舞台で実績があるダンビュライト、ラストドラフトも要注意ということになろう。

 堅い決着と考えるならオーソクレースかポタジェを本命視すべきだろうが、穴党としては少しばかり斜に構えたい。狙ってみたいのは、キンブオブコージだ。

 オーソクレース、ポタジェとも3カ月の休み明けであるのに対して、こちらはそう間隔を開けておらず、1カ月半ぶりのレースというのがいい。

 前走の中日新聞杯は5着に敗れたが、この時は2カ月半ぶりの実戦で、前走からプラス10キロと、やや馬体に余裕があった。道中も折り合いを欠く場面がありながら、それでも勝ち馬とはコンマ3秒差。力が確かだからこその内容だった。

 そもそも1勝クラスから一気の4連勝でGII目黒記念を制したのだから、ただ者ではない。

 それから4カ月半の休養を挟んで、5連勝をかけて挑んだGII京都大賞典は3着惜敗。その後は体調を崩して11カ月半の休養を余儀なくされたが、それだけに年齢的な衰えはない。

 約1年ぶりとなった昨秋のオールカマーは9着、そして前走を使われたことで、この中間は大幅な良化ぶりを見せており、中間の稽古も実に軽快だった。

 母系は欧州の一流血脈。GIを狙える血統馬であり、中山コースは〈2 0 0 1〉と好相性で距離もピッタリ。走れる条件がそろっているとあっては、期待しないわけにはいかないだろう。良馬場条件に大きく狙ってみたい。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身