スポーツ
Posted on 2014年03月25日 09:57

テリー伊藤対談「小橋健太」(1)本当は引退を考えていなかった

2014年03月25日 09:57

20140327h

●ゲスト:小橋建太(こばし・けんた) 1967年生まれ、京都府出身。高校卒業後、京セラに入社。87年に退職後、ジャイアント馬場率いる全日本プロレスに入団。88年にデビューし、初タイトルは93年、三沢光晴との世界タッグ王者。全日プロレスの四天王として活躍し、96年に3冠王者に輝く。00年ノアに移籍後は膝の手術、腎臓ガンと闘病した。13年5月、日本武道館の引退記念試合興行にて引退。自身がプロデュースする興行「Fortune Dream1」が、6月8日に後楽園ホールで開催される。

 日本プロレス界の絶対王者の名をほしいままにし、昨年5月、日本武道館で有終の美を飾った小橋建太が、6月に開催される「Fortune Dream1」のプロデューサーとしてリングに戻ってくる。新生活のスタートを切った鉄人・小橋に、天才テリーが胸中を聞いた。

テリー 去年の5月にプロレスの世界から引退されましたよね。どういう思いでの引退でしたか。

小橋 26年間やり続けてきて、本当はずっとプロレスラーでいる気持ちがあったんですね。僕の師匠が(ジャイアント)馬場さんですから。

テリー 馬場さんは亡くなるまでプロレスラーでしたからね。

小橋 だから僕自身も、引退ということは考えられなかったんです。ただ、やっている中で、小橋建太のプロレスがこれ以上できないということを感じて、それで引退を決めました。

テリー 重い決断ですね。

小橋 「次のステップに行かないと」という思いです。ガンをやった時、主治医に「生きていれば何でもできますよ」って言われたんですが、そのとおりだなと思ったんです。生きていればおいしいものを食べることもできるし、旅行もできるし、遊びもできる。何でもできるじゃないですか。

テリー 小橋さんはまだ46歳だしねぇ。どうですか、引退後の生活は。

小橋 今はもう完全にリングを離れて、いろんな活動に関わっていますね。

テリー 大病を患ったあとも、リングに復帰する日にちも決まってないのに練習をしていたぐらい、とにかく体を動かすタイプですよね。そういう日課は、引退した今もなかなか忘れられないでしょう。

小橋 そうですね。これからは練習をしないでおこうと思っていたんですが、どうしても気持ちが「体を動かさないといけない」という感覚になって、なかなか変わらなかったですね。26年間、ずっと練習するのが日課でしたから。

テリー 歯を磨くようなもんだよね。今でもバーベルとか、トレーニング的なことはやっているんですか。

小橋 いやそれが、去年の11月でしたか。体に菌が入ったんですよ。

テリー えっ、どういうことですか。

小橋 睾丸がガーッと大きく腫れたんです。僕は腎臓ガンにかかったんですが、普通のガンの完治は5年に対して、腎臓ガンの完治というのは10年間なんですね。

テリー ああ、まさかと疑ってしまいますよね。

小橋 はい。06年にやったので、今年で8年目なんです。とにかくすごく腫れて、シコリもあったので、「これはもしかして再発したのかなあ」と思って、すぐに病院に行きました。そうしたら「これは菌です」と。これまで僕は、体に菌が入って腫れたということは一切なかったので、これはやはり生活のリズムが変わってきたことが原因みたいですね。

テリー なるほど。

小橋 「2~3カ月したら治るから大丈夫です」と言われたんですが、体に負担をかけるような練習とかは控えるようにと言われまして。ま、普通の仕事はいいんですけど。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク