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荒木大輔「斎藤佑樹は人一倍野球に対して必死に取り組んでいた」

テリー 今日は荒木さんに絶対聞きたいことがあったんですけど、日本ハムで2軍監督をされていた時に斎藤(佑樹)がいましたよね。2人は早実の先輩後輩で、甲子園を沸かせた大スターじゃないですか。だから僕は、斎藤は自分の気持ちをいちばん理解してくれる人のところへ行ったなと思ってたんです。斎藤は、どういう選手だったんですか。

荒木 人一倍野球に対して必死に取り組んでましたし、けっこう若い選手が寄って行くんですよね。そういう意味ではコミュニケーションを取るのが上手だなと。ただ、自分を曲げないというか、頑固なところはありましたね。

テリー へぇ。斎藤さんの成績は本人も不本意だったと思うんですが、原因は何ですか。

荒木 大きかったのは肩と股関節の故障だと思います。本人から直接聞いたわけじゃないんですが、プロに入ってきた時にはもうかなり傷めてたらしいので。

テリー プロに入って2年目だったかな。彼がすごくウエイトトレーニングをやりだしたんですよね。でも、彼は力ずくでバッターを抑えるタイプじゃないから、技巧派というのかな、そっちを目指せばいいのにと思ったんですけど。

荒木 そうですね。彼は僕と同じような打たせて取るタイプですから、投球スタイルに関しては何度か話したんですけどね。

テリー どんな話ですか。

荒木 僕らみたいなタイプって、「最初はボール球で誘って」という話になりがちなんですけど、ボールが先行するとバッターが打ちやすいカウントになりますから、極端に言えば初球からどんどんストライクで勝負しないといけないんですよ。それで、そういう話をしたんですけど、それが斎藤にはできなかった。最後まで体に染みついたものが抜けなかった感じですね。

テリー それは頑固で?

荒木 いや、頭ではわかっていても、いざマウンドに立つと、ストライクゾーンに投げて打たれたらどうしようという怖さが先に立ったんだと思いますね。そういう癖というんですかね、それが最後まで抜けなかったんです。

テリー まぁ、これは今さらになりますけど、もし大学へ行ってなければ、結果は変わってましたか。

荒木 そう思います。それは大学へ行ったのが悪かったわけじゃなくて、4年間で別の鍛え方や体の使い方を覚えていれば、まったく違う斎藤佑樹になったでしょうね。

テリー ピッチャーの最盛期って22、23歳ですか。

荒木 そのぐらいから維持に入る感じですかね。

テリー それは今年話題の佐々木朗希も?

荒木 だと思います。でも佐々木君は、高校時代にやってないことが多いと思うので、まだ上り調子ですよね。22、23ぐらいの時にトップになるのかもしれないですね。

テリー そうするとね、しばらくすると必ずメジャーの話になりますよね。菅野(智之)がそうでしたけど、コロナもあったりして、全盛期にメジャーへ行けなかったじゃないですか。佐々木もそうなりますか。

荒木 行けるとしても20代後半でしょうから、全盛期には行けないと思いますね。そうすると、今みたいにほぼ160キロが出るような投球ではなくなってるでしょうね。

テリー そうかぁ。できるだけ全盛期に近いところで行ってほしいですけどね。ちなみに今の彼はどう攻略すればいいんですか。

荒木 今はムリだと思いますよ。まずスピードが全然違いますし、背が高いからボールの角度なんかも変わってきますから。例えば千葉マリンとドーム球場で投げる時も球種が違うと聞きますから、背の高さがそういうところにも影響してるんでしょうね。

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