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病院から戻って、酸素室の業者に電話してみようかと思ったが、気が重い。酸素室に入るようになったら、いよいよということだろうし、ジュテはまだそこまでいっていないと思いたい気持ちもある。
食欲は落ちていなかった。夕方、スーパーで買ってきたカツオ、カリカリ、午後は2階に置いてあったモンプチのカリカリ、缶詰は2度も食べた。
夜中3時過ぎ、何か食べたそうにしているので、カリカリと焼いたカツオ。気が付いたのだが、このところ、好きだった生のシャケを食べなくなっている。膝抱っこをしながら、動物病院の先生に言われた呼吸数を胸に手を当てて数えてみると、56回だった。通常は40回くらいというから、ちょっと多い。
朝7時に水を飲む。10時、膝抱っこ。ベランダに出て猫草を食べた。12時、ステロイドの錠剤を飲ませ、夕方、シャケを焼いたら食べてくれた。カリカリ、水、便(2個)。
10月13日と14日は和歌山に出張したので、ゆっちゃんに任せる。深夜帰宅。
15日。朝、膝抱っこをしてからウロウロして、ご飯を食べそうで食べない。ステロイドの錠剤を飲ませた後に、胃液のようなものを吐く。大丈夫か。夕方から食欲が出て、カツオ、マグロ、シャケ、缶詰、カリカリも。
16日。ほぼ毎日、S動物病院に出かけ、背中から補液を入れてもらう処置をしている。この日も午後、診察してもらった。体重は40グラムだけど増えて、3.74キロだった。この日はアキコ先生が診てくれた。
「結構、腫瘍が大きいけど、大丈夫そうですね。どうにか食べているから、もっているんだと思う。食べなくなったら、そのままということもありますから…。10年もウチに来ている猫(コ)だから、なんとか頑張ってほしいけどね」
いよいよ…。気持ちが崩れそうになる。
「補液ですけど、ここまで連れてくるのはキツイかもしれないから、おうちでやってみたらどうですか」
「連れてくるのは大丈夫ですよ」
「そうじゃなくて、この猫の体がキツイかもしれないから。人も同じでしょ。病気している時に病院に行くとか動くのが大変なように」
アッと思わず声を上げそうになった。ジュテをなんとかしようという気持ちが先走って、病院まで来ることがジュテの負担になっているかもしれない、と考えることができなかったのだ。
ただ、背中に針を刺すことは、やはり怖い。失敗したらという不安もよぎる。
「考えてみます。でも、もう少しこちらでお願いできませんか」
先生は「いいですよ」と受け入れてくれたが…。
家に戻って、食欲はあったのだが、カリカリを入れておいた2階の皿の前で、カリカリの姿のまま吐いている。さらに1階の床とリビングのテーブル脇にも。
「リビングのはガトーだと思う。さっき、クリスピーを食べていたから。そのまま吐いているでしょ」
と、ゆっちゃん。では、あとの2つはジュテが吐いたものだろうか。食べることができても、吐くのは体も辛いだろうに。
(峯田淳/コラムニスト)
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