スポーツ
Posted on 2022年10月20日 17:58

日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」先まくりの郡司と松浦が僅差で争う

2022年10月20日 17:58

前橋「寛仁親王牌」◎郡司浩平/○松浦悠士/▲守澤太志/△平原康多/佐藤慎太郎/古性優作/清水裕友/吉田拓矢/新山響平/太田竜馬/山崎賢人/眞杉匠

 復調途上と軽視した選手でも、得意バンクで一変することがある。

 今年のGI第5戦となる前橋「寛仁親王牌」(10月20日【木】~23日【日】)。すでに初日の特選2レースとSS班9人によるメイン「日本競輪選手会理事長杯」の想定番組は発表済み。有力選手の調子を占うには、格好の3レースになりそうだ。

 郡司浩平はGII共同通信社杯とGIII久留米を連続優勝した。これにより獲得賞金ランキングも5位(10月13日現在)にジャンプアップして、来年のSS班の座を確実にしている。細切れ戦が予想されるここは、好位から先まくりでライバルを突き放す。

 対抗の松浦悠士は、中四国ラインの太田竜馬につけて逆転を狙う。脚力は郡司と互角で、ゴール前は僅差の争いになる。

 あとは新山響平の後位でチャンスをうかがう守澤太志と、底力で平原康多の台頭とみた。

 そろそろタイトルに手が届いていいのが太田だ。前橋は無風バンクだけに、早めに主導権を取ってもスピードは落ちない。後方からの攻めは松浦がガードする。勝ち負けできるかどうかは、太田の腹のくくり方次第だろう。

 新田祐大を有力候補に入れなかったのは、まだ状態が万全とは言えないから。ただし、前橋は得意にしているバンク。初日に好走するようなら見直すかもしれない。

【大穴この1車】

 香川雄介(香川・76期)。

 48歳にして1班在籍が連続23年目になるだけでもすごいのに、GIになるとギアをもう1段上げる勝負師。8月西武園オールスター(〈6〉〈4〉〈2〉〈2〉)の2着2本が2万8200円と3万6000円、6月岸和田高松宮記念杯(〈6〉〈3〉〈6〉〈8〉)の3着が1万8380円。そして5月いわき平ダービー(〈7〉〈2〉〈6〉〈3〉〈3〉)では後半の3着2本が1万9200円と19万3220円だった。ここも2、3着で万車券を2本は演出しそうだ。

【狙い目の伏兵3人】

 小林泰正(群馬・113期)は、佐々木悠葵(115期)と2人だけの地元選手。今期は2班だが6月の奈良(〈1〉〈1〉〈1〉)が光る。地元ファンの応援が背中を押すはずだ。

 GIは3度目になるのが吉田有希(茨城・119期)だ。ダッシュ力はないものの、長くいい脚を使える。予選突破が目標になる。

 松本貴治(愛媛・111期)が1着を量産している。評価したいのが歯切れのいい行きっぷり。先行すれば簡単には捕まらない。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク