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記事全文を読む→筋肉少女帯「解散危機」を救った高木ブーの「ありがたいひと言」/日本音楽シーン「名作裏面史」
江戸川乱歩作品をはじめ、世界のミステリーの名作をハードカバー化したシリーズ「江戸川乱歩と名作ミステリーの世界」(アシェット・コレクションズ・ジャパン)が2月に創刊される。この商品のPRキャラクターとして、CMに出演する「筋肉少女帯」(以下、筋少)の大槻ケンヂが1月19日、記者会見を行った。
大槻は25年前に高齢女性から「もうじきこの世は終わる。このことを知っているのは、大槻ケンヂ、デーモン閣下、(俳優の)天知茂さんだけ」と告げられたという不思議な体験を披露し、会場を沸かせた。
乱歩の世界観は、英米の悪魔崇拝主義やハードロックと親和性がある、とも語った大槻だが、そんな彼がヴォーカルを務める筋少も、今年でデビュー35周年。デビュー日となる6月21日には、東京「LINE CUBE SHIBUYA」(旧渋谷公会堂)でのライブ開催が予定されている。
筋少は79年、当時中学生だった大槻と内田雄一郎が組んだバンド「ザ・ドテチンズ」が原点。その後、「筋肉少年少女隊」を経て84年、バンド名を「筋肉少女帯」に改め、ナゴムレコードからインディーズ・デビューした。
ところが、87年に発売した自主制作EP「高木ブー伝説」が、業界内で大きな波紋を広げることになる。というのも、この曲、とにかく「俺は高木ブーだ!」と連呼。しかも、失恋でヤケクソになった男の歌とあり、「まるで無力な俺は、まるでまるで高木ブーのようだ」と続くのだ。
すると発売後、ドリフターズの事務所関係者を名乗る者から抗議電話が入り、結果、レコードは自主回収で販売中止となる。その後、この電話はいたずらだったと判明するが、この件で筋少は解散危機に陥ることに。それを救ったのが、なんと他ならぬ高木ブー本人だったのだ。
22年12月9日に放送された「5時に夢中!」(TOKYO MX)に出演した大槻は、こう語っている。
「当然、問題になりまして。もう、ダメだって感じになったんですが、当の高木ブーさんが『若いヤツらがわけもわからずやってるんだから、そんなの許してやろうよ』って言ってくれて。鶴の一声ならぬブーさんの一声で発売OKになって。それで、僕は今でもここにいられるんですよ」
その後、同曲は、89年12月に「元祖高木ブー伝説」(トイズファクトリー)として再発売。筋少と高木との交流も始まり、高木自身も昨年配信された「介護ポストセブン」のインタビューで、次のように語っていた。
「どんどん人気バンドになっていって、僕も嬉しかったな。そんなこともあって、義理堅いというか、30年たった今もライブに出てくれる。お互いが現役だからできるわけで、そう考えると感慨深いよね」
高木の大きな器に救われた筋少だが、ファンの間では高木の誕生日である3月8日は「筋少メンバーの誕生日より大事な日」として忘れられない日となっているそうだ。
(山川敦司)
アサ芸チョイス
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