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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「地力強化したゼロスが逃げ切る!」

 今週は函館競馬場で「函館記念」が行われる。過去5年を見ると、1、2、3番人気が馬券に絡んだのが1回ずつ。3連単の配当は12万、2万、40万、15万、10万と、中荒れ傾向のハンデ重賞だけに、今年も穴狙いが正解か。

 50回目を迎える函館記念。よく荒れる重賞として知られる。昨年はトウケイヘイローが3番人気に応えて逃げ切ってみせたが、2着は7番人気のアンコイルド。中波乱の結果だった。

 過去10年で馬単配当の万馬券が4回。一筋縄では収まらない重賞と心得ておくべきだ。このへんはハンデが微妙に影響してのことだろう(過去10年で58キロを背負った馬は5頭出走していずれも惨敗)。

 連対を果たした馬のハンデで最も多いのは56キロ(4勝、2着1回)。続いては54キロ(2勝、2着1回)。ということは54キロ~56キロのハンデ馬に目をつけるべきということか。

 人気はどうだろう。1番人気は、これも過去10年では1勝、2着3回。2番人気は2勝、2着2回。人気馬同士で決まることはきわめて少なく、やはり人気どころは疑ってかかるべきだろう。

 いずれにせよ難解な一戦であることは確かだ。悩むところだが、穴党として最も期待を寄せてみたいのは、ゼロスだ。

 前走の巴賞を振り返ってみよう。好位につけてスムーズな走りに見えたが、3角過ぎから脚色が怪しくなって失速。7着と敗れ去った。他馬にハナを奪われたこともあったが、やはり3カ月ぶりの実戦が応えた感じだった。体重は減っていたが、馬体に締まりがなく気合い不足。この前哨戦は本番への“叩き台”。そんな印象だった。

 それでも勝ち馬とはコンマ9秒差。大きく離されたわけではないのだから、挽回可能と言うべきだ。

 しかも使われたことで気配一変。この中間は実にいい雰囲気になっている。

「ここは狙っていたレース。稽古の動きが軽快になって、思惑どおり良化している」

 と言って石橋調教師は上昇ぶりを強調する。

 ならば期待していいのではないか。まずはハンデだが、2月の小倉大賞典(GIII)は54キロを背負って4着。見せ場を作ったが、その後の前3走は【7】【14】【7】着なのだから、今回は同じ54キロか、あるいは1キロ減の53キロということもありえるか。

 そもそも2歳時から3歳初めにかけて3連勝。その3連勝目の若駒Sでは、あのワールドエース(皐月賞2着、ダービー4着)を寄せつけなかったほどだ。

 それだけの馬が、その後はさんざん。デビューから使いづめできたのが響いてのことなのだろう。

 しかし、その頃の評価はうせたにせよ、ここにきて徐々にだが地力強化してきたことも確かだ。

 そんな馬が「狙っていたレース」として函館記念に駒を進めてきたのだから、注目しないわけにはいかないだろう。しかも、力を要す函館の洋芝は相性がよく、昨夏も活躍していたのは見逃せない。

 そして展開だ。厩舎関係者は「2、3番手でもスムーズなら力は出せる」としているが、顔ぶれから単騎逃げも可能なのだ。勝ち鞍5勝は全て逃げ切りの馬。同型サトノシュレンが除外対象なのは幸いだろう。

 どんな戦法を取るかはフタを開けないことにはわからないが、リズムに乗って自分の競馬ができるなら活路が開けるのは明らかだ。極端に馬場が悪化するようだと厳しいが、やや重までなら“一発”があって不思議ない。

 道悪ならリルダヴァルがおもしろい。前走後、いったん短期放牧でリフレッシュ。実にいい雰囲気で好仕上がり。牧場から札幌競馬場に入っての調整で、輸送もあり、重め残りの不安はない。ハンデは微妙だが、56キロまでなら良馬場でもチャンスがあっていい。

◆アサヒ芸能7/15発売(7/24号)より

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