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春めいてきたと同時に、クラシックの蹄音が大きくなってきた。
今週の東西メインは、そのトライアルレースで、東は皐月賞に直結する弥生賞ディープインパクト記念だ。舞台はもちろん、距離も本番と同じとあって、毎年、最も有力視される馬や、一線級と評価される注目馬が集うことで知られる。
03年に馬単が導入されて以降、これまでの20年間、その馬単での万馬券は4回(馬連は2回)。この間、1番人気馬は9勝(2着4回)、2番人気馬は6勝(2着3回)。1、2番人気馬によるワンツー決着は4回。波乱の年もあるにはあるが、まずは本命サイドで決まる重賞である。
堅く収まるケースが多いのは、それだけ評価の高い馬が出走してくるからで、本番の皐月賞に限らず、ダービーや秋の菊花賞で勝利を収める馬も潜んでいる。
この弥生賞を制し、クラシックでも勝利を収めたのは、過去20年でみても3冠馬のディープインパクト(05年)、ロジユニヴァース(09年ダービー)、ヴィクトワールピサ(10年皐月賞)、マカヒキ(16年ダービー)、タイトルホルダー(21年菊花賞)、アスクビクターモア(22年菊花賞)。弥生賞は2着ながら本番のクラシックで勝利をつかんだのはワンアンドオンリー(14年ダービー)、ワグネリアン(18年ダービー)、ドウデュース(22年ダービー)など、枚挙にいとまがない。
今年はいずれの馬がここを踏み台にしてスターの座へ羽ばたいていくのか。まずは顔ぶれを見てみよう。
最速の上がり脚を使ってGIホープフルSで3着したキングズレインに、2着惜敗のトップナイフ、ジャパンCを勝ったシュヴァルグランの弟グランヴィノス、未勝利戦で2着馬に10馬身差をつけて圧勝したゴッドファーザー、良血馬ワンダイレクトなど、まさに厩舎の期待馬ぞろいで、錚々たるメンバーである。
どの馬が勝っても納得してしまうほどのハイレベルな顔ぶれとあっては、馬券的には絞ることが難しく、難解な一戦と言っていいが、当方が最も期待を寄せたいのは、グリューネグリーンだ。
前走のホープフルSは11着。これで評価が大きく落ちるようなら、穴党としては好都合だ。
相沢調教師は「少し控えすぎたかも。でも大きく負けたわけではない」と前走を振り返ったうえで「前走後は放牧を挟んでここを目標にしっかり調整できている。相手はそろうが、力は足りるはず」と、巻き返しを誓っている。
その意欲のほどは1週前の追い切りからもわかる。大きく前を行くパートナーを直線内から目いっぱい叩き出して、1馬身斬り捨ててみせた。
「控えた前走の競馬がいい刺激になったはず。スムーズに自分の競馬ができるようなら」(前出・相沢師)
厩舎ゆかりの血統で、オークス馬ウメノファイバーが祖母という血筋。デビュー3戦目の前々走ではGIII京都2歳Sを勝っており、前走11着というだけで、断じて見捨てるわけにはいかない。チャンスは十分あるとみた。
もう1頭、ヨリマルにも注目したい。未勝利戦を勝ち上がったばかりだが、桜花賞、秋華賞を制したテイエムオーシャンが母という血筋。中間は順調そのもので、1週前の追い切りも軽快でリズミカルだった。均整の取れた好馬体からも素質のよさが感じ取れる馬。一発があっていい。
西のチューリップ賞は素質馬ぞろい。中でも狙ってみたいのは、バースクライだ。新馬戦を勝ち上がったあとの前走の紅梅Sは、強敵を相手に見せ場たっぷりで、差のない2着と頑張った。この中間も順調だけに期待大だ。
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