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「たけし金言集」ケガの仕方も殿理論、それでも仕事と笑いが最優先(2)

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 殿もプロですが、軍団の兄さんたちも、当たり前ですがプロなのです。

 で、この際ですからついでに書くと、以前わたくしも収録中に、はっきりとあばらを折るケガをしたことがあったのですが、この時、プロ意識も低く、根性のないわたくしは「ダメです。これはヤバイです。完全に折れてます。収録を止めてください」と泣きつき、半べそをかきながら救急病院へと搬送される始末でした。プロの道は、何の職業であっても、大変厳しいものなのです。

 話を“27時間テレビの火薬田ドン”に戻しましょう。

 深夜の生放送にて、ケガをされながらも、またしても日本中のお茶の間を笑かしまくった殿は後日、

「あれだけリハやってもケガするってことは、やっぱり俺も年とったのかな‥‥」

 と、漏らしていたそうです。

 1週間後、そんな殿にお会いすると、

「あれか。お前、こないだの火薬田ドンは見てた?」

 と、大変無邪気に聞いてこられました。

わたくし「はい。もちろん見てました」

殿「笑ったか?」

わたくし「殿がフジテレビに行く前、TBSの楽屋で『嫌だな。ケガしたらかっこ悪いな』とおっしゃっていて、テレビを見てたらおでこに絆創膏を貼って出てきたので、爆笑しました」

殿「プハッ(一度吹き出し)。じゃーみんな喜んだか。夜中にまたたけしがバカなことやってるって」

わたくし「はい。どれも最高でしたが。特に最後にやられたジャニー喜多ノ川には、いろいろと度肝を抜かれました」

殿「あーあれか。あのかっこで最後にさんまたちが待っているスタジオに行こうとしたら、スタッフに『それだけは勘弁してください』って止められたんだよ」

わたくし「あと殿、思いっ切り危ないのを打つジェスチャーをやってましたよね」

殿「あれはさすがにみんなに無視されたな」

わたくし「そりゃーそうでしょうね」

殿「だけど俺ももうすぐ70だぞ。さすがに来年は考えるよ‥‥」

 そして、この会話を交わした翌日、やはり仕事で殿にお会いすると開口一番、

「来年の火薬田ドンはよ‥‥」

 と、早々に2015年夏の“火薬田ドン総合演出プラン”を、ぎっちりと語りだされたのでした。

 来年、殿は68歳になります。とにかく、タフであります。

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