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大学時代は「洗濯係」サッカー元日本代表・岡野雅行が明かした強運すぎるJリーグ入り経緯

 元日本代表の「野人」こと岡野雅行氏が、浦和レッズの後輩・鈴木啓太氏のYoutubeチャンネルに出演し、大学入学からプロになるまでのラッキーな人生について語った。

 岡野は高校を卒業し体育推薦で日本大学にしたが、当初はサッカー推薦ではなかったため部に入ることができず、サッカーサークルに入るつもりだったという。女の子のメンバーが在籍していることを知り乗り気だったが、サッカー部の方が新入部員を募集することを知ってテストに参加。60人中合格者たった2人の狭き門で帝京高校など強豪校出身がいる中、岡野氏は4ゴールをあげて見事に合格。だが、選手ではなくマネージャーか洗濯係をやらされることに。ここで岡野氏は、

「洗濯係を希望した。洗濯係は練習はさせてもらえたが、マネージャーではチームの運営でいっぱいで練習もできなかった」

 といい、もしマネージャーになっていたらJリーグ入りはなかったという。

 洗濯係をしながらも練習は一生懸命にやっていたという岡野氏。日大OBが専属コーチになるとチームの状況は変わり、そんな岡野氏を1度だけ試合のメンバーに入れてくれてたとか。そしてその試合でエースが骨折し、出番がやってくる。途中出場で6得点し、レギュラーに抜擢されたのだった。

 Jリーグ入りのきっかけになったのは天皇杯の筑波大学との試合。当時、筑波には藤田俊哉や大岩剛ら有望な選手が数多く在籍し、彼らを見るためにJリーグ全チームのスカウトが集結。その前で岡野氏は4人の選手とGKを抜いてゴールを決め「アイツは誰だ?」とスカウトの度肝を抜いた。

 もっとも、この試合の前夜にこんなことがあったと岡野氏は話す。

「試合があるのを知らなくて、渋谷でチームメイトと飲んでいた。誰かが『明日何かある』と言い出して、試合があることがわかり、朝方に急いで帰ったけど二日酔いでプレーした」

 筑波大学との試合後、Jリーグの6チームからオファーがあり、「大学を中退して来てくれ」と熱心に誘ってくれた浦和レッズに入団を決定。当時の心境を岡野氏は、

「それまでサッカーなんかやめちまえという人生だった。その俺にプロチームが大学を中退してまで来てくれと言ってくれた」

 と感謝の気持ちを明らかにした。

 幸運にもチャンスに巡り合い、それを確実にものにしてきたからこそ成し遂げられたプロ入り。岡野氏は後に日本代表に選ばれ、98年W杯フランス大会への出場をかけて行われたイラン戦でゴールデンゴールを決めている。目の前に転がってきたボールをスライディングでゴールに押し込んだラッキーなゴール。運の強さは大学生の頃からだったようである。

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