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暑さはようやく遠のこうとしているが、10月初日に秋競馬GⅠシリーズの幕開けを飾る一戦、スプリンターズSが中山で行われる。今年もフルゲート(16頭)必至の熱い電撃の6ハロン戦。胸躍る、すさまじいばかりのスピード競馬が堪能できそうだ。
昨年の高松宮記念を制したナランフレグなど古豪の顔ぶれも見られるが、おおむねノビシロ十分な、これからのスター候補が多い。
スプリンターは、中・長距離ランナーに比べて消長が激しいようで、何年か続けて王座に居座ることは少ない。だから馬券的におもしろいとも言えるが、それだけに難解でもある。
まずは今年の顔ぶれを見てみよう。
高松宮記念7着後、香港にも遠征したアグリ、昨年の2着馬ウインマーベル、アイビスSDの覇者オールアットワンス、函館SSを勝つなど急激に伸びてきたキミワクイーン、目下、重賞を2連覇中のジャスパークローネ、前哨戦のセントウルSを14番人気で制したテイエムスパーダ。
さらに、6ハロン戦のスペシャリストのトウシンマカオ、デビューから3連勝で2歳王者に輝いたドルチェモア、前走のキーンランドCを制して意気上がるナムラクレア、一昨年の覇者ピクシーナイト、良血馬のママコチャなど、多士済々。おもしろくも難解であるのは前記したとおりだ。
では、過去の傾向はどうか。02年に馬単が導入されて以降、これまでの21年間、その馬単による万馬券は5回(馬連は2回)を数える。この間、1番人気馬は9勝(2着3回)、2番人気馬は2勝(2着8回)。1、2番人気馬によるワンツー決着は4回。堅い時は堅いが、馬単万馬券は約4年に1回の割合で飛び出しており、中穴傾向のGⅠ戦と言ってよさそうだ。
年齢的には充実ぶりが目立つ4、5歳馬がよく連対を果たしている。出走頭数も多いが、4歳馬は7勝(2着4回)、5歳馬が4勝(2着11回)。ちなみに4歳馬に関しては勝ち馬の半数以上の4頭が牝馬で、5歳馬も勝ち鞍はないものの、2着馬の5頭は牝馬である。他の世代も牝馬の活躍が目立っており、特筆していいだろう。
もろもろ考慮したうえで最も期待を寄せたいのは、マッドクールだ。4歳牡馬でノビシロ十分。まだ底を見せていないところも魅力で、中心視してみた。
前走のCBC賞は、9着と1番人気を裏切る結果となったが、これで評価が下がったのであれば、穴党としては大いに歓迎である。
その前走は直線を向いたところで余力がなかったそうだが、4月の春雷S(1着)からひと息入ったあとで、余裕残しの状態。体調に問題があったのではなかろうか。
今回も短期放牧明けで3カ月ぶりの実戦になるが、前走と違ってしっかり乗り込んでおり、調整に抜かりはない。1週前の追い切りもキビキビした動きで実にいい感じだった。
母のマッドアバウトユーは愛1000ギニー(桜花賞に相当)2着馬で、父ダークエンジェルは快足を誇った6ハロン戦のGⅠ勝ち馬。そうした血統の背景があるだけに、短距離戦はめっぽう得意にしている。自在の脚質で展開に左右されないのもプラス。中山実績もあり、大きく狙ってみたい。
逆転候補として挙げたいのは、ジャングロである。前走のセントウルSは6着に敗れたが、内容は決して悪くなく、長期休養明け3戦目の今回は、変わり身を見込んでいいはずだ。
スピードは一級品で血統(母系)もいい。逃げ一本やりから脚質の幅が出てきたのもプラス。現時点では除外対象だが、出てくるようなら一発があっていい。
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