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記事全文を読む→清原和博が憤激した藤川球児の「二死満塁フルカウントでフォーク」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
それは東京ドームを埋め尽くした4万4700人を超えるファンが、固唾をのんで見守っている時の出来事だった。
2005年4月21日、東京ドームで開催された巨人VS阪神6回戦。前日に2本塁打を放った巨人・清原和博は、この日の試合で1発が出れば通算500本塁打という記録達成がかかっていた。
巨人の8点ビハインドで迎えた7回裏、二死満塁の場面。この瞬間を待っていたとばかりに、気合十分で打席へ向かう清原。阪神ベンチは井川慶から藤川球児にスイッチした。スタンドからは「キ・ヨ・ハ・ラ」の大合唱が沸き起こる。
フルカウント。さぁ、真っ向勝負で来い。そんな清原の心の声が聞こえてくる。ファンにとっても、最高にシビれる場面だ。しかし、最後は藤川の138キロのフォークに、清原のバットが空を切る。
すると球界でも道具を大事にしていることで知られるこの男はバットを地面に叩きつけ、さらにヘルメットを放り投げた。試合後、清原の口をついて出たのが、こんな言葉だった。
「10対2で、2アウト満塁、(カウント)2-3でフォークやで。ちゃうやろ~。(藤川は)ケツの穴、小さいわ。チ〇ポコついてんのか~。タフィ(ローズ)もアキレてたわ」
確かに大量リードの場面。しかも、記録がかかったバッターとしては、力対力の勝負を挑んでほしい。だが、そこは勝負の世界。結果、本拠地での通算500号はお預けとなったのである。
とはいえ、ベンチのサイン通りに投げた藤川にとって、それは言いがかり以外の何物でもない。
そんな両者のモヤモヤが正面からぶつかり合ったのが、およそ2カ月後の6月25日に行われた再戦の場だった。清原の望み通り、渾身の力を込めたストレートで真っ向勝負した藤川は見事、清原を空振り三振に斬って取る。清原は言った。
「20年間見てきた中で、最高のストレート。完敗です」
藤川も「清原さんに育ててもらったような気がする」と感謝の言葉を口にし、2人の間にあったモヤモヤは消えたようだった。
以降、清原はしばらくこの話を持ちネタにしており、藤川の引退セレモニー(2020年11月10日)の際に流れたビデオメッセージでも、
「藤川投手は何も悪くありません。サインを出したのは(キャッチャーだった)矢野監督です。藤川投手、ごめんなさい」
改めて謝罪の意を示したのだった。
まさに雨降って地固まる。問題発言が火をつけた名勝負となったのである。
(山川敦司)
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