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記事全文を読む→ホントーク〈中野雅至×名越健郎〉(1)内閣人事局制度で官邸の力が強まる
「没落官僚国家公務員 志願者がゼロになる日」中野雅至/990円・中公新書ラクレ
長時間労働、政治家への忖度などで地道に働く〝普通の官僚〟が没落していく―。日本の頭脳とされる霞が関で、一体何が起きているのか。元労働省キャリアで、公務員制度改革に関わってきた行政学者の中野雅至氏が官僚のリアルを激白する!
名越 この本は、データや綿密な調査に基づいて霞が関の崩壊が分析されていて、日本の官僚制度が、いかに問題があるかがよくわかりました。やはり、安倍政権の時に大きく変化したのでしょうか。
中野 実はバブル経済崩壊後の90年代なかば頃から行政改革などで、官僚制度は相当、大きな変容を迫られてきました。中でも一番の改革は、各省庁の幹部職員らの人事を一手に引き受ける「内閣人事局」を14年に設置したことです。それをフル活用したのが安倍政権です。
名越 それまでの官僚主導から官邸主導に一元化したことで、官邸の力が強まったんですね。
中野 その通りです。
名越 安倍政権では、官邸のために働く一部の選ばれた「官邸官僚」らが暴走した印象があります。
中野 首相の首席秘書官を担った経済産業省出身の今井尚哉氏をはじめ、官邸や内閣官房は経産官僚を中心に官邸官僚で固められていました。
名越 特に今井さんは、権力を振るっていましたね。私は記者としてロシアを中心に長く取材してきましたが、今井さんが北方領土問題に全面的に介入してきたので、外務省の関係者たちは、ずっと震え上がっていましたよ(笑)。
中野 経産官僚は厚労省の場合なら年金制度、雇用保険といった国民生活に大きな影響を及ぼす制度を持たないから、フットワークが軽いんです。
名越 経産官僚の他、警察官僚も安倍政権以降、前面に出てきたそうですね。
中野 これは90年代の後半から目立ってきた防衛庁の省への昇格や制服組の抜擢など、外交・安全保障分野の重要度が、かつてなく高まったことと無関係ではないと思います。「台湾有事」に関する話題がよく聞かれる現在、危機管理のための情報、つまり、インテリジェンスの中心サークルは、やはり警察庁のようです。
名越 かつての警察庁とは違って、かなり重みが増しているんですね。
中野 そうです。例えば安倍、菅、岸田政権の官房副長官の事務担当に、警察官僚が2人続けて就任しています。官房副長官は官僚の〝ドン中のドン〟が座るポスト。通常は警察庁トップの長官経験者が就任するのが普通ですけど、安倍政権での杉田和博氏は長官の経験はなく、警備局長の出身、つまり公安畑です。
名越 2人とも「内閣人事局長」を兼務していますけど、異例の人事なんですね。
中野 そういう意味で注意深く観察すると、結構、官僚の権力構造が変わってきているように感じます。ただ、不思議なことに、新聞を含めて大手メディアはそこを書きません。そうしたことからも、きな臭い雰囲気が漂います。
名越 今のメディアの批判能力は、結構、落ちてますから、真相が暴かれることは期待できそうにありません。
中野 非常に残念ですね。
ゲスト:中野雅至(なかの・まさし)神戸学院大学現代社会学部教授。1964年、奈良県大和郡山市生まれ。同志社大学文学部卒。新潟大学大学院現代社会文化研究科(博士後期課程)修了。奈良県大和郡山市役所勤務ののち、旧労働省に入省(国家公務員Ⅰ種試験行政職)。04年、公募により兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科助教授に就任後、教授に。14年より現職。
聞き手:名越健郎(なごし・けんろう)拓殖大学特任教授。1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社。モスクワ支局長、ワシントン支局長、外信部長などを経て退職。拓殖大学海外事情研究所教授を経て現職。ロシアに精通し、ロシア政治ウオッチャーとして活躍する。著書に「秘密資金の戦後政党史」(新潮選書)、「独裁者プーチン」(文春新書)など。
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