スポーツ
Posted on 2015年02月17日 09:54

大谷翔平 投手と野手の“二刀流”が終わりを向かえる?(2)「進化」が足を引っ張る?

2015年02月17日 09:54

20150219b

 ただ、これまでも野球評論家の間から「ワインドアップにすれば、もっと球速は増すかもしれない」という意見は出ていたが、実際に170キロの追求は危険をはらんでいる。プロの選手は162キロの球でもバットには当てる。その球でファウルさせてカウントを稼ぐことはできるが、ウイニングショットで制球が崩れては話にならない。メジャー通の球界OBが、こんな話をしていたことがある。

「メジャー(レッズ)にチャップマンというキューバ出身の快速左腕がいて168キロを記録しているが、ヤンキースの(かつての)リベラのような絶対的なストッパーになっているかといえば、そうではない。ストライクゾーンをかすめる直球は打たれるし、制球力がない。スピードよりも、リベラのカットボールや上原浩治のフォークのように必殺技を持っている投手のほうが結果を出す。その意味で、170キロを目指すことは無意味かもしれない」

 大谷も、それをわかっているフシがある。投手としての今季の課題に「コントロール」と答えているのだ。

「スピードよりもボールの質とコントロールが重要だと理解している。しかも今キャンプからは、昨年までの縦ではなく横に大きく曲がる新スライダーに取り組んでいます。握りを変えただけですが、鋭い切れ味で周囲を驚かせました。スピードと球威を追いかければ必然、制球が乱れる。20勝を目標に掲げるのならば、170キロ計画はみずから頓挫させたほうがいいのかもしれません」(スポーツライター)

 しかも大谷には、口には出さないが、打者として20発という目標がある。キャンプ2日目に48スイングで11発の柵越え。逆方向にもフェンスオーバーを連発し、辛口の栗山監督が現時点での大谷に関しては「打者のほうが投手より少しいい。体と動きのイメージが一致して前へ進んでいる」と成長を認めている。栗山構想では、登板後「中0日」での野手起用を計画中。昨年は登板の前後2日が休養日だったことを考えれば、

「打席数が必然的に(昨年の登板数の)24試合分、約100打席ほど増える計算になり、昨季10本だった本塁打数が増えることは間違いないでしょう」(スポーツ紙デスク)

 だが実は、大谷の二刀流が進化すればするほど「障害」が生まれる。すなわち、投手としての進化が打者の足を引っ張る、もしくは、打者としての進化が投手の足を引っ張ることになる、という自己矛盾だ。テレビ番組で江川卓氏が、次のように警鐘を鳴らしていた。

「投手に必要な、肩から背中にかけての斜めの筋肉がまだついていない。ただ、この筋肉がついてくると、打撃には悪影響を与える。バランスが狂ってしまう」

 その逆の声もある。

「打者として飛ばすなら、筋力アップが必要。ところが筋量が増えると、投手としての障害も増える。体つきが変わると、そのたびにフォームを微調整しなければならないからだ」(球界OB)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/1/27発売
    ■550円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク