社会
Posted on 2024年11月30日 17:58

100円儲けるのに経費1万6821円…JR久留里線「大赤字区間の廃線」を地元民に聞いてみたら…

2024年11月30日 17:58

 JR東日本千葉支社は、JR久留里線の久留里駅と上総亀山駅の間で、列車の運行を取りやめると発表した。運行停止後は、バスなどの新たな交通体系に移行する予定だ。時期は未定ながら、できるだけ早く移行すると、千葉支社は説明している。

 久留里線は木更津駅と上総亀山駅を結ぶ、距離32.2キロの路線。全線非電化で、車両は気動車の「キハE130形」(写真)が使用されている。開業したのは111年前の1912年12月28日と、長い歴史を持つ路線だ。

 歴史はあるが乗客は少なく、2023年度の平均通過人員は木更津~久留里で1072人、久留里~上総亀山では64人だった。久留里~上総亀山は100円の営業収入を得るのに1万6821円(2022年度)の営業費用がかかる、大赤字区間となっている。

 知名度が高いとは言えない久留里線だが、地元の木更津市、袖ケ浦市、君津市では「パー線」の愛称で親しまれている。木更津市には高校が多くあり、通学のために利用している学生は少なくない。この廃線をどう思うのか。君津市に住み、学生時代には久留里線を利用していた男性に話を聞くと、

「パー線で高校に通っていましたが、卒業して車の免許を取ってからは、全く乗っていません。この辺は車社会で、鉄道を利用することはまずないので。そもそも列車の本数が少なくて不便ですし。実は久留里と上総亀山の間は一度も乗ったことがありません。多くの人がそうだと思いますよ。久留里線がなくなると聞いても、特に思うことはありませんが、学生のために木更津と久留里の間は残してあげてほしいです」

 なぜ「パー線」と呼ばれているのか、諸説あるが「くるり」から「くるくる」となり、パー線になったと言われている。あるいは、ガラの悪い高校生の利用者を指して…との説も。そんなユニークな路線だけに、いつまでも走り続けてほしいのだが…。

(海野久泰)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    エンタメ
    2026年03月09日 06:30

    日本にも「バベルの塔」が実在していたことを知っているだろうか。バベルの塔は「旧約聖書」の「創世記」に登場する、人間が天に届く塔を築こうとして神の怒りに触れ、破壊されてしまった伝説の塔である。「馬鹿と煙は高いところに登る」という言葉があるが、...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年03月11日 06:45

    スマホの通知に追われる日常から、少し距離を置く。そんな「デジタルデトックス」では、若者が編み物や日記、フィルムカメラといったアナログ趣味にハマるケースが報告されているが、この流れは中年層にもじわじわと波及している。その背景にあるのは、仕事で...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年03月13日 14:30

    音楽ライブチケットの高額転売をめぐり、旧ジャニーズ事務所の人気アイドルが所属するSTARTO ENTERTAINMENTのライブ主催会社が、転売サイト大手「チケット流通センター」の運営会社と、高額転売を繰り返したとされる東京都内の男性1人を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/3/17発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク