元プロ野球選手の山下斐紹がコカイン所持の疑いで起訴されていたことが、12月5日までに判明。野球ファンの間に衝撃が広がっている。
2011年、ソフトバンクにドラフト1位で捕手として入団。その後は楽天、中日でプレーし、2022年に現役を引退していた。球界関係者が語る。
「習志野高校時代から強打と強肩でならし、ソフトバンク入団時は『城島健司2世』の呼び声が高かった。圧巻だったのは、プロ1年目のオフに参加した豪州リーグでの活躍。ブリスベン・バンディッツに派遣されて打ちまくり、チームトップの打率を残しました。ソフトバンク首脳陣の期待は極めて高かったと思いますよ」
その一方で、問題いなっていたのが私生活だった。球界関係者が続けて明かす。
「とにかく夜遊びが大好きで、前の晩にはっちゃけすぎて練習を遅刻したことは、数え切れないぐらいあった。同期入団の甲斐拓也がインタビューで『俺がクビになって山下が輝いたら、野球の神様はいない』と語ったことが、それを物語っています」
中日時代の2021年には緊急事態宣言下に遠征先で外食に出かけ、自宅謹慎の処分を食らっている。
そして引退後に選んだ道は、自らが大好きな「夜の街」だった。
「引退から間もなく、名古屋で野球バーをオープン。SNSで引退をファンに報告した際に店舗のロゴを公開していたので、現役時代から飲食業転身の準備を進めていたのでしょう」(前出・球界関係者)
実際にバーに足を運んだというこの関係者は、「意外な変化」を感じたという。
「店ではテキパキと働いていて、客への愛想は本当によかったですよ。現役時代は『先輩風を吹かせる悪い癖がある』と言われていましたが、店の若いスタッフにも敬語で話していた。新天地で心を入れ替えて頑張っているなと感心しましたね」
なのなぜ、薬物に手を出してしまったのか。この球界関係者は「残念でならない」と言うのだった。
(川瀬大輔)