スポーツ
Posted on 2024年12月21日 05:58

【アッと驚く消去法】「有馬記念」ドウデュース不在の「グランプリ激走馬」はこの牝馬

2024年12月21日 05:58

 12月22日に行われるGⅠ・有馬記念(中山・芝2500メートル)は、秋のGⅠを2連勝して無双状態にあったドウデュース(牡5)が右前肢ハ行で緊急回避となったが、暮れのグランプリレースは「余力十分でフレッシュな馬」がアッと驚く激走を演じてきた舞台でもある。

 ならば、いかにして穴の激走馬を見つけ出せばいいのか。競馬歴40年以上の筆者がまずオススメしたいのは、人気上位馬を次々と消し去ることのできる消去法である。

 ターゲットの第一は、今秋の天皇賞⇒ジャパンカップを転戦して余力のない、グランプリ参戦馬だ。今年の場合、これだけでまずジャスティンパレス(牡5)、ダノンベルーガ(牡5)の2頭を消し去ることができる。

 ターゲットの第二は、航空機輸送や出入国検疫などの影響が懸念される、海外レースへの前走参戦馬だ。これにはローシャムパーク(牡5)、プログノーシス(牡6)、シャフリヤール(牡6)の3頭が該当する。

 ターゲットの第三は、能力的にも実績的にもグランプリでの好走が期待できない参戦馬だ。この点については筆者の私見が多分に入るが、当する馬はブローザホーン(牡5)、ベラジオオペラ(牡4)、レガレイラ(牝3)、ディープボンド(牡7)、シュトルーヴェ(騙5)、ハヤヤッコ(牡8)の6頭となる。

 ここまでで出走馬15頭のうち11頭が消え去り、3歳勢2頭と牝馬勢2頭が残ったことになるが、ここからは消去法と抽出法を組み合わせながら、グランプリ激走馬を探り当てていくことになる。

 まず3歳勢として残ったダノンデサイル(牡3)とアーバンシック(牡3)について言えば、1枠1番の絶好枠を引き当てたダノンデサイルにむしろ、食指が動く。鞍上が奇襲作戦で鳴らす横山典弘なら、乾坤一擲の逃げ切りがあっても不思議ではない。

 次に牝馬勢として残ったスターズオンアース(牝5)とスタニングローズ(牝5)について言えば、調教過程も含めて「過去イチ」のデキにあるスタニングローズに、激走の気配が漂う。一方、いっこうに状態の上がってこないスターズオンアースは「消し」としたい。

 ならば激走候補馬3頭のうち、どの馬で勝負したらいいのか。筆者は「迷ったら最も人気のない馬を買え」という揺るがぬポリシーに従って、今年の暮れのグランプリはスタニングローズの単複で勝負したいと考えている。

 牝馬の仕上げにかけては定評のある高野友和調教師が、鞍上に世界のライアン・ムーアを迎えての大一番。まさに「狙いすました一戦」である。

(日高次郎/競馬アナリスト)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク