スポーツ
Posted on 2025年01月23日 09:56

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「ニシノレヴナントは万全のデキ」

2025年01月23日 09:56

 早いもので正月開催は今週で幕。中山ではAJCCが行われる。

 4月初週に行われる大阪杯の前哨戦と捉える向きもあるが、天皇賞・春のそれとみることもできるため、春の古馬GⅠ戦に向けての一里塚的なレースと言っていいだろう。

 いずれにせよ、競馬番組が整備されたことで重要性を増したことは間違いない。今年の顔ぶれを見てもわかるとおり、簡単に見過ごすわけにはいかない重賞であることは確かだ。

 まずはデータをひもといてみよう。

 02年に馬単が導入されて以降、これまでの22年間、その馬単での万馬券は6回(馬連は4回)。この間、1、2番人気馬によるワンツー決着は2回のみ。まずは中穴傾向の重賞と捉えていいが、簡単なレースでないことも明らかだ。

 年齢的にはどの重賞もそうだが、4歳、5歳馬がよく連対を果たしているものの、他のレースと比べて6歳、さらに7歳以上の古豪がよく活躍していることは留意すべきだろう。

 今回で言えばカラテ(9歳)、アラタ(8歳)以下、ディープモンスター、ホウオウリアリティの7歳馬、さらにはボルドグフーシュ、ライラックなどの6歳勢などからは目を離すわけにはいかない。

 そうしてみると、いずれの世代にも有力馬が多くて目移りするが、穴党として大いに注目したいのは、充実ぶりが目立つ5歳馬のニシノレヴナントだ。

 気性面に問題があり騸馬になっているが、もともと素質があり、評価は高かった。曾祖母が桜花賞馬ニシノフラワーという血統的背景に加えて、母の父が長距離系のコンデュイット(BCターフ連覇を含むGⅠ4勝)ということで、早くから長丁場で大成するものとみられていた。実際、その期待どおり、勝ち鞍の4勝すべてが2400メートル以上と長丁場で実績を積んできた。

 前走の天皇賞・秋(2000メートル)は、この馬としては距離が若干短く、しかも出遅れて最後方からの追走になりながら、しまいは強烈な末脚を発揮。10着と着順は悪かったものの33秒0の上がり脚で、勝ったドウデュースにコンマ7秒差まで迫ってみせた。

 休み明けを一度(オールカマー9着)使われただけで、まだ余裕残しの状態だったことを思うと、高く評価していい好内容だった。

 その後は有馬記念を目指したものの、除外対象ということで、ここまで待機することを余儀なくされたわけだが、調整は万全。この中間の稽古内容も実によく、追い切りの動きは素軽くてリズミカルで、寸分の狂いもなく仕上げられている。なので3カ月ぶりの実戦とはいえ、仕上がり状態は文句なしと言っていい。

 上原博調教師も「この冬場なのに毛ヅヤは抜群。この馬としては最高の状態と言っていいのではないか」と目を細め、状態のよさを強調しているほどだ。

 であれば中山の外回りコースを得意としている馬。道悪実績もあることから、晴雨にかかわらず大きく狙ってみたい。

 一方のプロキオンSは、夏場に阪神や中京のダ1400メートルで争われることが多かったが、今年からGⅡに昇格し、この時期に移設。距離も1800メートルに改められ、フェブラリーSのトライアルレースとなった。

 好メンバーでハイレベルの戦いになるが、GⅠの前哨戦、しかも9ハロンであることから、サンライズジパングに期待を寄せてみたい。

 前走のチャンピオンズCは少し体に余裕(前走比8キロ増)があり6着に敗れたが、それでも勝ったレモンポップとの差はコンマ5秒だった。

 この中間の調整はいたって順調。であれば前走と同じ舞台だけに、巻き返してくれるとみた。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク