かつて「男の楽園」と呼ばれたタイの首都バンコク。そのイメージは今、静かに変わりつつある。
「最近は、夜のゴーゴーバーや置屋といった定番のお楽しみスポットよりも、昼間から気軽に立ち寄れる『外国式の癒やし系サービス』が旅行者の間でブームになっています」(タイ在住ジャーナリスト)
これは例えば韓国系アカスリ店や、ベトナム式の理髪店だ。どちらも本来は健康や美容目的の店、のはず。しかし、そこにはちょっとした「お色気スパイス」が効いている。タイ在住ジャーナリストが続けて解説する。
「韓国系のアカスリ店では、ミニスカート姿の若い女性スタッフが洗体してくれます。施術内容はあくまで健全で、アカスリ、マッサージ、パック、顔剃りから耳かきまでのフルコースが主流。料金は3000円から4000円前後と手頃なのに、丁寧な接客で満足度が高い。性的サービスは一切ありませんが、その『ギリギリ感』が逆にウケているんです」
ベトナム式理髪店もじわじわと人気を拡大中だ。こちらも洗髪+顔剃り+マッサージなどがセットになったリラクゼーション系。エステ店のような内装で、こちらも美人スタッフが笑顔で対応してくれる。
「夜遊び目的で来る旅行者は減少傾向にあり、むしろ『昼間からちょっと癒されたい』という若者が増えています。『最後まで』のサービスを求めるのではなく、ほどよくドキドキできる体験を安価で楽しめる方が、令和世代には響くようです」(前出・タイ在住ジャーナリスト)
観光トレンドが変化する中、絶妙な癒やしスポットが新たに台頭。昼間から存分に楽しめる健全系サービスこそ、最もホットな「新・男のオアシス」なのだった。