芸能

【あんぱん】メイコに「恋の予感」で…昭和初期の「椰子の実」とはどんな曲なのか

 NHK連続テレビ小説「あんぱん」の5月13日の放送で、新たな恋が訪れたようだ。

「といっても、主人公の朝田のぶ(今田美桜)と柳井嵩(北村匠海)ではありません。のぶの妹・メイコ(原菜乃華)と、嵩の友人・辛島健太郎(高橋文哉)の仲が、なにやら進展しそうな雰囲気なのです」(ドラマウォッチャー)

 夏休みとなり、東京高等芸術学校に通う嵩は同級生の健太郎を伴って御免与に戻ってきたが、電話で口論となっていたのぶと嵩の仲は修復されておらず、2人は互いに会うことをためらう。

 仲直りさせたいと思案した嵩とメイコは協力して、2人が海辺で会うよう画策。久しぶりに会って直接話をしたのぶと嵩は、互いのわだかまりを解いたのだった。

 ここでギターを取り出した健太郎の伴奏で、皆が歌ったのは「椰子の実」。

「今の視聴者にはあまり馴染みのない曲かもしれません」

 と語る音楽関係者が続けて説明する。

「明治時代に発表された島崎藤村による歌詞は、島崎が柳田国男から聞いたという、愛知県の恋路ヶ浜に流れ着いた椰子の実の話を元にしたもの。昭和11年になって作曲家の大中寅二が曲をつけ、『国民歌謡』という新しい曲を流すラジオ番組で東海林太郎が歌って評判になりました。続いて二葉あき子らが歌うバージョンも流されて、次第に国民の認知度は高まり、職場や学校などで歌われるようになった。『あんぱん』は昭和12年の設定ですから、まさにこの曲が全国の若者に親しまれ、歌われていた時代です」

 朝ドラで「椰子の実」が歌われることは意外に多く、これまで「オードリー」(2000年度後期)、「ひよっこ」(2017年度前期)、「ちむどんどん」(2022年度前期)などで歌われている。

 ともあれ、のぶと嵩を仲直りさせることに成功した健太郎は、メイコに声をかける。

「メイコちゃんの歌声は素敵やねえ。心ばキレイに洗われるようばい。(仲直りは)メイコちゃんのおかげやね」

 照れたメイコは頬を赤く染めるのだった。思わず駆け出して転んだメイコの手を引いて立ち上がらせた健太郎が「行こう!」と促し、それを呆然と見つめるメイコの心には、どんな感情が生まれたのだろう。

「あんぱん」に続いて放送された「あさイチ」では、恒例の「朝ドラ受け」が。博多華丸には不満があったようで、

「最後だけ標準語だったな」

 どうやら健太郎がメイコに「行こう」と声をかけたシーンのようだ。

「使い分けてる。藤井フミヤさんと同じスタイル。武田鉄矢さんだったら『行きまっしょい』」

 蘭子(河合優実)に続き、メイコにも漂い始めた恋の予感。どうなることやら。

(石見剣)

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