政府関係者が語る。
「1月にドジャースのホームタウン・LA(ロサンゼルス)で起きた大規模な山火事の事後処理が続いていますが、広範囲に及ぶ鉛中毒まん延の危機が浮上しているのです。原因は、古い塗料に混ぜられていた鉛です。延焼した山、豪邸に張り巡らされた多くの水道管が鉛製だったため、燃えて溶けた鉛が土壌を汚染し、水に溶けて地下水にも流れ込んでいる。かつて日本でも鉛の水道管が使用されていましたが、水に溶けやすい有害物質であるため、取りやめるようになった。しかしアメリカでは、少なくとも87年以前のものは100%鉛製です」
そのため住民たちは健康被害を心配している。現在、ロサンゼルス郡公衆衛生局が近隣住民に対して、血中に含まれる鉛を調べる無料の血液検査を行っているが、その検査は一切国がタッチしていないという。
「トランプ政権の政策で予算が削減され、今回の案件で動くはずの連邦緊急事態管理庁も削減の対象に。連邦政府が動かないため、身銭を切らなければいけなくなった郡は、住民たちが個々に契約している火災保険の会社に働きかけて、オプションとして検査の費用を持つよう交渉している。とはいえ、溶けだした鉛の影響は、焼失家屋の住民だけではないでしょう。保険会社は家屋が燃えた人のみに検査を受ける権利があるという主張のようで、話し合いは平行線だそうです。鉛は神経にも臓器にも障害を残す毒物。血液に蓄積し、たとえ今は症状がなくとも、定期的な検査が必要です。郡は将来的な保障も保険会社に掛け合っていると言います」(外信部記者)
LAの火事はイートン地区、そして隣接する高級住宅が建ち並ぶパシフィック・パリセーズ地区を中心としたエリアを中心に被害が広がったが、大谷が豪邸を所有するラ・カニャーダ・フリントリッジも避難を促された地区。実際、大谷、真美子夫人も避難を余儀なくされた。
「昨年に購入したその自宅は、日本テレビとフジテレビが場所を特定できるような報道をしたことで、住めなくなったとされる説が出ました。しかし球団が両局を出禁にするなど、厳しい姿勢を見せたことでメディアが近づきづらくなった。そうした背景もあって、今は家族で例の豪邸に住んでいると言われています」(メジャー担当記者)
投手復帰を目指すナーバスなシーズンに、大谷は鉛中毒という見えざる敵とも闘わなければならないというわけか‥‥。