社会
Posted on 2025年06月04日 09:58

京都「祇園祭」に地元商店がため息をつく「まるでメリットなし」の悲しい現実

2025年06月04日 09:58

 今年も日本三大祭りのひとつ「祇園祭」の季節がやってくる。1カ月後に本番を控えた京都の街ではすでに準備が始まり、例年どおりの賑わいが予想されている。しかし、その華やかさの裏で、地元商店の間には静かなため息が広がっている。

「昨年もあれだけの人が来ていたのに、ウチの店には誰も入ってこなかったんですよ」

 そう語るのは、四条通沿いで老舗飲食店を営む店主だ。祇園祭といえば、山鉾巡行や夜店など、町全体が祭り一色に染まる一大行事。しかし近年、その賑わいの主役が変わりつつあるのだ。続けて言うには、

「来ているのはほとんど外国人観光客。写真を撮るだけで、買い物も飲食もしない。結局、お金が全く落ちないんです」

 事実、地元では祇園祭の時期になると、営業を見合わせる店が少なくない。祭り目当てに訪れる外国人観光客の多くが、鉾だけを見てすぐに帰ってしまい、消費行動につながらないのだ。その背景には現金決済のみ、日本語表記のみ、立ち食い形式など、従来の屋台文化が今のインバウンド客には馴染みにくいという問題がある。

 観光客数は増えているにもかかわらず、地元経済への恩恵は薄い。むしろ、インフラ整備や清掃などの費用ばかりが自治体にのしかかっているのが現実だ。

「観光都市としての名はありますが、地元には何も残らない。もう『祇園祭は誰のためにあるのか』を見直す時期なのかもしれません」(前出・老舗飲食店店主)

 賑わいの陰で、静かに疲弊していく地元商店。伝統行事のあり方が問われている。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月07日 07:00

    メジャーリーグの3月・4月の月間MVPにはドジャースの大谷翔平が選ばれ、投手部門での初受賞となった。5試合に先発登板して2勝1敗、防御率0.60の好成績からして、文句ナシの選出だったことは想像に難くない。しかし日本球界では、セ・リーグの3月...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月07日 11:30

    借金13、単独最下位。4月の時点で早くも重苦しい空気に包まれていた中日が、苦境打破の願掛けとして持ち出したのが、古来の験担ぎである「盛り塩」だった。それがわずか10日で、税込650円のおにぎりに化けた。バンテリンドームナゴヤで5月4日から発...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク