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Posted on 2025年07月02日 19:00

大谷翔平の決め球「スライダー」今年のバージョンは…米メディアとデータアナリストの意見が違うワケ

2025年07月02日 19:00

 ドジャース・大谷翔平のウィニングショットは、今もスイーパーなのか。大谷が3度目の先発マウンドに上がったのは、現地時間6月28日のロイヤルズ戦だった。

 この日、メジャーリーグ移籍後の自己最速となる、101.7マイル(約163.7キロ)を記録。3度目の登板で、球速が上がってきた。

 投手復帰後、初めて2イニングを投げたことで、米メディアは大きく扱っていた。被安打1、失点0、奪三振1、四球1。内容は「まずまず」といったところだが、2イニング目に奪った空振り三振をめぐり、米メディアやデータ分析のアナリストの意見は食い違っていた。

「ウィニングショットは落ちる球でした。落差が大きかったので、メディアはスプリットと見間違えたほどです」(現地ジャーナリスト)
 スロー映像で「縦軌道のスライダー」と判明したが、そのスライダーの比較対象が2022年と2023年で分かれた。

 2023年は、曲がり幅の大きいスライダーが「スイーパー」と名づけられ、ちょっとしたブームになった。もっとも、大谷や一部の投手はスイーパーと名づけられる前から、曲がり幅の大きいスライダーを投げていた。

 そのスイーパー誕生1年前の、2022年のこと。大谷が何種類かのスライダーを投げ分けていたことが報じられ、その中に「縦軌道のスライダー」があったのだ。
「この年、全投球の約40%がスライダーでした。2023年はスイーパーが野球界の流行語のようになっていたので、大谷が決め球にスライダーを使うと、この年が比較対象になるのは当然です。ただ、大谷がスライダーの割合を増やしたのは、2022年シーズンからなんです」(米国人ライター)

 その2022年当時に大谷が在籍するエンゼルスを担当していた実況アナウンサーは、現在のスイーパーを「フリスビー・スライダー」と呼び、鋭角に曲がるスライダーを「スウィーピング・スライダー」と言っていた。

 テレビ視聴者には、大谷が投げるスライダーに「独創性」があるように伝わっていたそうだが、縦軌道のスライダーには「フリスビー」のようなニックネームをつけていなかった。
「2022年の大谷の投球スタイルをザックリと説明すると、右打者に対してはスイーパー、左打者には縦軌道のスライダーが決め球にしていました」(前出・現地ジャーナリスト)

 スライダーの投球割合が増えたのは2022年で、「大谷=スイーパー、スライダー」のイメージが定着したのは2023年。ロイヤルズ戦の好投の比較対象が分かれたのは、そのためだ。

 ちなみにこの試合で記録した三振は、左打者から奪ったもの。縦スライダーの使い方は2022年と変わっていない。

(飯山満/スポーツライター)

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