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記事全文を読む→三浦瑠麗「自民党の凋落」と「日本の未来」を斬る!〈後編〉(1)高市さんには準備期間が必要
自民党内で盛り上がる石破降ろしだが、当の総理はどこ吹く風、続投の構えだ。このままでいいはずもないが、自民も野党も明らかに駒不足。どうすりゃいいのかニッポン! 三浦瑠麗氏がこの悩ましい状況を一刀両断。政権交代の勢力になり得るのは何と‥‥!
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先月の参議院議員選挙は自民党、公明党が大幅に議席を減らす一方、国民民主党(以下、国民)と参政党が躍進、立憲民主党(同、立憲)は伸び悩んだ。衆議院に続き与党が過半数割れの今、野党が一枚岩となれば政権交代も不可能ではないはずだが、どうも盛り上がらない。
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2009年の政権交代時はリーマンショックの影響が大きかったんです。当時の麻生太郎総理はよくも悪くも国益を優先したために選挙のタイミングを読み違えた。それは福田康夫政権時代から始まった年金問題などで「自民はもう終わってるよね」的なムードが拡散していたこともあります。「裏金」や旧統一教会問題が続いた今も似てなくはないけれど、当時は民主党という野党第一党が圧倒的な支持を誇っていた。それに対して今の立憲は衆参ダブル選挙すら怖がるほど勢いがない。残る手段は連立政権だけですが、野党の間では立憲と国民は本当にソリが合わなくて、代表の玉木雄一郎さんは「立憲だけはない」などと言っている。日本維新の会(同、維新)も外交安保的には自民の方が近い。政権交代は当分起きそうにありません。
参院選の大敗を受けて自民党内からは「石破茂総理を降ろせ」の声も出ていますが、肝心の議員たちが政治資金問題や失言などで党勢を落としていたというのも、なんだかなあという感じですね。
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仮に石破総理が辞任した場合、ポスト石破の可能性があるのはやはり高市早苗氏しかいない?
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保守系若手の間ではコバホーク(小林鷹之氏)待望論もありますが、知名度や実績的にも今、彼を試すのは難しい。であれば、前回の総裁選のランキング上位からの選択として小泉進次郎さんか高市さん。特に高市さんは総裁選での党員・党友からの得票ではトップを走っていただけに、石破さんが選挙や国会運営で失敗すれば、「私だったらもっとうまくやれる」と思っていらっしゃるのでは。それでご本人も「腹をくくった」のだと思います。
でも高市さんが安倍晋三元総理みたいに自民党を復活させられるかといえば、やや疑問。高市さんが総理になるのであれば、安倍さんが戦後レジームからの脱却を掲げて安保法制を巡る議論で国民を賛否二分したように、“国を割る論点”を提示する必要がありますが、高市さんにはそうした議論を準備する時間がまだまだ必要。安倍さんにしても第1次政権で失敗して下野して、長い時間をかけて復活した。高市さんは1回も総理をやっていないのだから、ポスト石破で短期に政権を担っても失敗するのではないか。ただ、今の自民にそんな時間はない。それが最大の問題です。
三浦瑠麗(みうら・るり)1980(昭和55)年、神奈川県生まれ。国際政治学者、山猫総合研究所代表。著書に『ひとりになること』『日本の分断』など多数。
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