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記事全文を読む→「50歳からの旅」なのに現役世代は使えない?「大人の休日パス」の矛盾
秋の紅葉、温泉、北の味覚…。そんな旅情を一枚の切符で実現できるのが「大人の休日パス スペシャル」だ。対象は50歳以上の大人の休日倶楽部会員に限られ、連続5日間にわたり、新幹線や特急を含むJR東日本・JR北海道の列車を自由に乗り継げる。
価格はエリアによって異なる。JR東日本エリアを対象とした「東日本スペシャル」は普通車で1万8800円、グリーン車で3万5000円。さらにJR北海道まで含む「東日本・北海道スペシャル」は普通車2万6740円、グリーン車で5万250円。北海道エリアのみの「北海道スペシャル」もあり、普通車1万8070円、グリーン車3万6050円と設定されている。長距離移動を組み合わせれば、定価の運賃だけで十分元が取れる水準だ。
しかし、この夢の切符には“条件”がある。利用期間は9月25日~10月4日の平日中心で、土日をまたげるのは実質一度きり。最終日の10月4日も土曜日で、「平日利用を促す制度設計」との見方もある。
さらに対象は50歳以上だが、この世代の多くはまだ現役で働いている。5日間まるごと休暇を取れる人は少なく、同行する家族への割引も適用されない。そのため「一人ならお得だが、家族旅行だと割安感が薄れる」との声もあがっている。
もちろん、この「大人の休日パス スペシャル」の魅力は大きいが、50代、そしてシニア世代の旅心を支える切符であると同時に、JRの制度がどこまで利用者の実情に寄り添えるかを映す“鏡”でもある。課題を克服すれば、さらに多くの人に旅の自由をもたらす存在となるだろう。
(ケン高田)
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