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記事全文を読む→ホントーク〈山下一仁×名越健郎〉(1)米の価格高騰で農家は大儲け!?
コメ高騰の深層 JA農協の圧力に屈した減反の大罪
山下一仁/1100円・宝島社新書
米の価格上昇が止まらない。24年に突如、店頭から消えた米不足の原因は「政府の減反政策にある」と断言するのは、元農水官僚の山下一仁氏。令和の米不足や価格高騰の真相、そして農政の黒歴史を山下氏が暴露する!
名越 山下さんは東大から農林省(現・農水省)に入り、08年まで農産物の貿易交渉や農業・農村問題の最前線で活躍されていましたが、まず昨年から続く「令和の米騒動」の背景について教えてください。
山下 ズバリ、1970年から約50年も続けている「減反政策」です。本来、米は1000万トン程度生産できるのに650万トン程度に抑えています。その結果、昨年から需要を賄えない事態になってしまったのです。
名越 どうして減反政策を実施したのですか。
山下 供給を減らして、米の価格を上げるためです。
名越 平成の米騒動以来、店頭から米が消えたことはありませんでした。
山下 21年産米の価格が玄米60キロあたり1万3000円に下がったので、農協と農水省は、供給を毎年10万トンずつ減少させて価格を上げようとしました。結果、23年産米は1万5000円に上がりましたけど、23年産米は猛暑で被害を受けた粗悪米が30万トンも出た。減反分と合わせて40万トンの供給減です。これが昨夏に突然、米が姿を消した理由です。
名越 流通業者が隠しているとの噂もありましたが、フェイクだったんですね。当時の坂本農水大臣は「新米が出れば米不足は解消する」と繰り返していたけど、実現しませんでした。
山下 昨秋の段階で今年用に食べる米を先食いしたのだから当然です。
名越 各地で新米の販売が始まりましたが、米不足や厳しい気候による収量減の恐れから、新潟では一等米が極端に少ないなど、異例の事態になっているそうです。新米の価格はどうなるのでしょうか。
山下 農協が米を集荷する際、農家に前払いする玄米60キロあたりの概算金を昨年より概おおむね1.7倍以上と決めました。金額にして1万円以上です。銘柄にもよりますけど60キロあたり3万円ぐらいですから、新米価格が昨年より下がることはありません。豊作だったとしても農協は、倉庫でコメを寝かせてでも価格を維持するでしょうね。
名越 「店頭価格は上がっても農家は儲けていない」という識者もいますが、実際はどうなんですか。
山下 ウソです。昨秋に農家は60キロにつき1万7000円の概算金を農協から受け取っています。ところが今の価格は2万8000円ですから、差額分の1万以上が今年の秋に懐に入る。今はまだ手にしていないだけですよ。
ゲスト:山下一仁(やました・かずひと)1955年岡山県生まれ。キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、経済産業研究所上席研究員(特任)。77年、東京大学法学部卒業後、農林省入省。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、同局次長などを歴任。08年農林水産省退職。
聞き手:名越健郎(なごし・けんろう 拓殖大学客員教授。1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社。モスクワ支局長、ワシントン支局長、外信部長などを経て退職。拓殖大学海外事情研究所教授を経て現職。ロシアに精通し、ロシア政治ウオッチャーとして活躍する。著書に「独裁者プーチン」(文春新書)など。
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