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Posted on 2025年10月29日 07:00

巨人はなぜ岡本和真のメジャー挑戦を認めたか「巨額譲渡金」だけではない「脱・囲い込み」で「巨人の育成文化」アップデート

2025年10月29日 07:00

 読売ジャイアンツは主砲・岡本和真のメジャーリーグ挑戦をなぜ、あっさりと容認したのか。海外FA権の取得は最短でも来年シーズン中となるが、球団としてポスティングを認めたのは異例といえる。

 球団関係者によれば、認めた理由は2つあるという。
 第一に年齢だ。30歳を超えるとメジャーリーグ移籍時の評価や契約条件が大きく落ちるため、28歳の今が最大のチャンス。かつて松井秀喜が28歳でヤンキースへ渡った前例もある。
 第二に譲渡金。複数のメジャー球団が岡本に強い関心を示しており、総額25億円以上が球団に入る可能性が高いのだ。

 メジャー球団の評価と市場の動向を、現地スカウトが明かす。
「岡本は右の長距離砲として、鈴木誠也(カブス)以上の総合評価を下している球団もあり、100億円超の複数年契約が視野にあります。一方で、アメリカの野球メディアでは『岡本の守備位置はどこまで通用するか』『アメリカでの適応力』が議論の的に。ただ、ステレオタイプなパワーヒッターではなく、コンタクト能力と四球率の高さも注目点になっていますね」

 しかし、送り出す阿部慎之助監督にとって、岡本の離脱は大きな痛手となる。打線の柱を失うだけでなく、チームの象徴が抜ける精神的ダメージは大きい。2003年、松井がヤンキースへ移籍した際の原巨人が、阪神に15.5ゲーム差をつけられた「後遺症」を思い出す、との声が球団内にはあるようだ。
「ただし阿部監督はすでに来季を見据え、秋季キャンプでは若手の浅野翔吾、秋広優人、門脇誠らの主軸候補を中心に、新オーダー構築を進めています」(スポーツ紙デスク)

 岡本のメジャーリーグ挑戦は、単なる一選手の海外進出にとどまらない。近年、山本由伸、村上宗隆など若手スターのメジャー志向が明確化したことで、12球団の契約・育成方針に変化が起きている。
 巨人が伝統的な「囲い込み体制」から、選手の夢を後押しする方向へと舵を切ったことは象徴的だ。
「岡本の挑戦を通じて、巨人の育成文化そのものをアップデートできる」(球団関係者)

 今年のポスティング申請期間は11月1日から12月15日まで。はたしてどの球団が岡本に手を挙げるのか、そして阿部巨人がどのように「脱・岡本」時代を乗り越えるのか。日本野球の新たな潮流を占う冬になりそうだ。

(小田龍司)

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