スポーツ
Posted on 2025年12月31日 08:00

【サッカー秘話】「いざとなったらボクがGKやりますよ」中山雅史が熱く語った「夜の神対応20分」

2025年12月31日 08:00

 筆者がサッカー担当記者になったのは1992年。そして初めて日本代表の取材をしたのが、その年の10月29日から11月8日に開催された、広島アジアカップだった。
 この時、初めて単独取材でインタビューを受けてくれたのが、ゴンこと中山雅史だった。

 インタビューは準決勝の中国戦(11月6日)の夜に行われた。試合は中山のゴールなどで3-2と逆転勝利。試合後に満足な取材ができなかったため、その夜、代表選手が滞在するホテルを訪れた。

 協会の広報に連絡を取り、意外とスンナリ、中山の取材ができることになった。ホテルのフロント前で待っていると、ジャージ姿の中山が現れた。すでに午後9時を過ぎていた。試合で疲れ切っていたに違いないが、中山は笑顔で取材に対応してくれた。

 中国戦ではGK松永成立が接触プレーで退場させられるアクシデントが起こり、控えのGK前川和也が出場。2日後の決勝サウジアラビア戦は、控えGKがいない状況で試合に臨まなければならなくなり、チームにとっては大きな懸念材料となった。

 この問題を中山に聞くと、
「いざとなったら、ボクがGKやりますよ。大学時代にGKやったことがあるんで大丈夫」
 とリップサービスまでしてくれたのだ。取材は20分程度だったが、ほぼ初対面の筆者に取材対応してくれたことに、感謝の気持ちでいっぱいだった。

 夜に宿舎を訪れて、取材を受けてくれる。今ではありえないが、当時の取材対応は現在の日本代表では考えられないほど「ユルかった」。
 1992年といえば、Jリーグがスタートする前年。当時はゴンもカズ(三浦知良)もラモス瑠偉も、日本のサッカー界を盛り上げることを考えていたと思う。

 日本は決勝でサウジアラビアを破り、アジアカップ初優勝。これがJリーグや日本代表の人気に貢献したのは間違いない。
「サッカー界を盛り上げたい」
 そんな過去の選手たちのフィールド外における熱い思いが、現在のサッカー界の興隆につながっているのだと思う。

(升田幸一)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2024年10月29日 05:59

    二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)と赤ヘル戦士。大相撲とプロ野球を横断するこの「異色の組み合わせ」に沸き立つのも仕方がなかろう。それは広島カープ前監督の佐々岡真司氏が10月27日に投稿した、インスタグラムのショート動画だった。シンガーソングラ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年03月27日 13:00

    プロ野球開幕を前に、セ・パ12球団の順位予想が出揃っているが、際立つのは低迷が続く中日ドラゴンズへの高評価だ。OBの岩瀬仁紀氏は早くも昨年末の時点で2位に推し、「実は優勝にするか迷ったくらい」と語る。元監督の森繁和氏にいたっては、開幕前日に...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年03月28日 09:00

    今後は大好きな「タレント業」に全振りすることになるのだろうか。スピードスケート女子金メダリストの髙木菜那が、4月から情報バラエティー番組「ラヴィット!」(TBS系)に曜日レギュラー出演する。開始当初の「ラヴィット!」は評判がすこぶる悪かった...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/3/31発売
    ■550円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク