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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ベルーフの強烈な末脚が炸裂する!」

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 今週は牡馬クラシック第1弾「皐月賞」が中山で行われる。3戦3勝の無敗馬2頭や2歳王者ダノンプラチナなど、重賞ウイナーが11頭も顔をそろえる超豪華メンバー。はたして、夢の3冠馬への挑戦権を得るのはどの馬か!

 サトノクラウンリアルスティール。皐月賞は、この両馬のどちらかが1番人気になると見られているが、続く有力候補の力量も見劣るものではない。2歳王者のダノンプラチナ、ドゥラメンテ、キタサンブラック、そしてブライトエンブレムといったところだ。

 ならば今年も順当な結果に収まるのだろうか。10年以降、5年連続で馬単、馬連とも万馬券にはなっていない。つまり、前述した1番人気候補のどちらかを主力にして有力どころへ流せば、的中の可能性は大きいということになる。

 が、真逆のことも言えないか。そろそろ穴になりやしないか、万馬券が飛び出ないかと、つい考えたくなるのが人間、いや穴党の性(さが)というものだ。

 03年、馬単導入後の過去12年を振り返ってみる。この間、1番人気馬は3勝(2着3回)、2番人気馬は2勝(2着3回)。決して順当に収まるとは言えないのだ。06年から09年まで4年連続で馬単、馬連とも万馬券になっていることからも、少しは疑ってかかれという教訓が得られないか。

 確かに前述した人気どころの力量はかなりのもの。最有力候補2頭は、まともだったら、つけいる隙さえなさそうにも思えてくる。重箱の隅をつついてまで穴に固執するのは無謀ではあるが、こういう買い方で楽しむことはできる。こいつこそダークホースと指名できる馬を見つけ出し、有力、人気どころに流すというやり方だ。これなら人気どおり堅く収まっても納得できるだろう。

 では、その極め付きの“黒馬”をあぶり出してみようではないか。といっても、まったくの人気薄では厳しいはず。実力、実績は確かながら、近走の内容から評価を下げた馬こそ狙いが立つというものだ。

 穴党としてイチ推ししたいのは、そんな1頭、ベルーフである。

 前走のスプリングSを振り返ってみよう。道中はスムーズ。楽な追走で、直線はきっちり抜け出してくると思えたが、前の馬が壁になって最後はスムーズさを欠いた印象。が、真の敗因は、仕上げに関して少々余裕があったからだろう。

 だからこそ、ピリッとしたこの馬らしい鋭い末脚が発揮できなかったのだ。それでも勝ち馬とはコンマ3秒差の4着。敗れたとはいえ、この結果をもって力足らずと見ては断じていけない。むしろ体重が少々増えていたこと、2カ月ぶりの実戦だったことを思えば、力があればこそ、と評価すべきである。

 そもそも前々走の京成杯をモノにしたことで、皐月賞の出走権を得ていた馬。本番を控えて余裕残しの仕上げだったことは想像に難くない。それが証拠に、この中間の動きが、ガゼン素軽くなっている。1週前の追い切りも軽快そのものだった。

「集中力が増して、実にいい雰囲気。能力的にも、そう差はないと思っている」

 池江調教師は、こう仕上がり状態のよさを強調するが、十分にうなずけることである。

 ならば人気の有力どころとも差はないと見て間違いない。そもそも同じ舞台(コース、距離)で争われた京成杯を強烈な末脚をもって制した馬。チャンスは大いにあるはずだ。

 あのオルフェーヴル(3冠馬)ほか、名種牡馬ステイゴールドなど、近親に活躍馬がズラリといる良血。頂点に立つにふさわしい馬と言っていい。

 よほどの道悪にならないかぎり、好走必至。ならばサトノクラウン、リアルスティールを筆頭とした有力、人気どころへの流し馬券こそ、うまみがあるというものだ。

◆アサヒ芸能4/14発売(4/23号)より

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