スポーツ
Posted on 2015年04月23日 17:56

サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「マキシマムドパリが樫切符奪取!」

2015年04月23日 17:56

20150430gg

 今週から東西ともに舞台を移し、東京では「フローラS」が行われる。過去5年で2度も100万馬券が飛び出しており、今年も傑出馬不在だけに、大波乱の可能性も十分。一方、京都の「マイラーズC」は、先行勢に注目だ。

 桜花賞、皐月賞が終わり、舞台は府中(東京競馬場)に移る。その開幕週のメインが、サンスポ賞フローラS(GII)。周知のとおりオークスのトライアルレースである。

 桜花賞に出走した主な顔ぶれに比べると実績的にはかなり見劣る。しかし、素質のよさ、将来性においては、遜色はそうあるまい。

 例えば有力候補の1頭、ディアマイダーリンは、前走のフラワーCでは差のない3着。桜花賞で穴人気になったアースライズ、ローデッドと大接戦を演じている。こうした第2、第3グループによる争いになるが、それだけに伸び盛りの馬が多く、簡単に実績だけで力量を判断すると、とんだ落とし穴が待っていることがよくある。

 確かに、ざっと顔ぶれを見てみると、冷静に判断して各馬の能力に大きな開きがあるとは思いにくい。まずは難解な一戦と言っていいが、これに輪をかけるのは2000メートルの距離で争われることだ。2コーナーのポケットからのスタートで、多頭数になればなるほど、中山のマイル戦ほどではないにしても内枠の馬が有利になる。

 この枠順の有利、不利もあってか、馬単が導入されてからの12年間を振り返ってみると、1番人気は5勝、2着2回。2番人気は2勝、2着2回で、順調に収まるケースは、そう多くはない。人気馬が外枠に入ったのであれば、多少は疑ってかかれということなのだろう。

 ちなみに、前述の12年間で、馬単での万馬券は4回(馬連3回)と決して多くはないが、25万円強(03年)、16万円強(11年)と超の字がつく、いわゆる“ハネ万”になることがある。成長期にある3歳若駒の素質、能力を見抜くのは、いかに難しいかということだろう。

 さて、以上のことを踏まえて勝ち馬をあぶり出してみようか。

 最右翼にあげたいのは、マキシマムドパリだ。

 これまで5戦して3着以下はなし。やや決め手に欠けるが、相手なりに走る堅実味が特徴のようだ。前走なども狭いインをこじあけるように伸び、最速の上がりで勝ち馬とコンマ1秒の勝負を演じている。

 問題は2戦目に未勝利を勝ち上がった際の体重が466キロ。その後、使われるごとに減って前走時は450キロ。このへんが心配の種でもあるが、関東圏への輸送は2度目。関係者は十分心得ているようで、松元茂調教師は「カイバはしっかり食べており、この中間は落ち着き払っている。長距離輸送は経験済み。力を出せる状態に仕上がっている」と話す。

 であれば、期待できるというものだ。

 祖母はGI勝ち馬で、シルバーシャーク(本邦輸入=アベイ・ド・ロンシャン賞、イスパーン賞=現GI)など一族に活躍馬が多くいる良血。1戦ごとに地力強化している印象もあり、よほどの外枠を引かないかぎり、中心視したい。

 連下は手広く流してみたいが、サダムブルーハワイなどは大きく狙ってみてもよさそう。母は重賞勝ち馬で、近親に活躍馬は少なくない。大勢逆転も考えていい。

 一発があるとすれば、ロックキャンディだろう。まだ体に緩さが残り、本格化するのは先と思われるが、それでいて昇級初戦の前走・ミモザ賞では最速の上がり脚で僅差の3着。能力はかなり高く、軽視は禁物だ。

◆アサヒ芸能4/21発売(4/30号)より

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク