スポーツ

浅田真央「現役続行」でファンが心配する「金メダルの亡霊」

20150523asada

「試合が恋しくなり、達成感をまた感じたいと思い始めた」

 5月18日、座長を務める今夏のアイスショー「THE ICE」の会見でこう語ったのが女子フィギュアスケートの第一人者、浅田真央だ。

「流行語にもなった『ハーフハーフ』から一転、現役続行を宣言したことで、長らく彼女を応援してきたファンは歓喜しています」(女性誌記者)

 彼女が沈黙してからというもの、女子フィギュア界は、開店休業中というほど盛り上がりに欠けている。しかし、浅田の復帰となってくると話は変わる。

「当然のように、3年後の平昌五輪で悲願の金メダル! という話が出来てますよね。ところが、これをファンが心配してるんです」(前出・スポーツライター)

 生まれるのがたった3カ月遅かったために出場を逃した06年のトリノ五輪。それ以来、浅田真央には常に「金メダル」の亡霊がつきまとう。10年のバンクーバー五輪で飛ぶ鳥を落とす勢いだった韓国のキム・ヨナに主役の座を奪われた顛末も日本国民の脳裏に焼き付いて離れない。

「特にあのバンクーバー以来、浅田選手のスケートには悲壮感が付き物になりました。フィギュアが大好きな彼女があんなに現役続行に頭を悩ませているのも、メダルとの関係なんですよ」(前出・スポーツライター)

 彼女をデビュー以来、ずっと応援しているという40代の熱狂的な女性ライターはこう訴える。

「たとえ金メダルが取れなかったとしても、日本で真央ちゃんの功績を疑う人はいません。もう真央ちゃんには、優雅に楽しく滑ってほしいだけなんです。私たちはその姿が見たいだけ。だから、絶対に3年後の五輪にも出てほしい。リラックスして滑ることができたら、ひょっとしてすごい奇跡が起こるかもしれないから」

 一部では早くも「五輪に出る出る詐欺だろ」という心ない声も出ているだけに、彼女からメダルの呪縛を完全に取り払うことは不可能かもしれない、しかし、たしかに主婦ファンが言うように、「楽しそうな真央ちゃんが見たい」はほとんどの日本人の願いではないだろうか。

カテゴリー: スポーツ   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
大谷翔平を襲う「LA鉛中毒」アウトブレイク(3)重篤化すると手足が痙攣し
2
日本産ホタテ輸出「脱中国シフト」で習近平に完全勝利「今さら欲しがっても誰が売るか!」
3
【サッカー名選手秘話】中田英寿は「高校で別人になった」かつての仲間が明かした「激変」
4
「リチャードは劣化型サトテル」阪神ファンが揶揄する巨人「岡本和真の代役」本当の実力
5
江戸時代の「家政婦は見た!」将軍のシモの処理をする「大奥の女中」のスパイ活動