芸能

「27時間テレビ」の“差別語Tシャツ”、実際どれくらいヤバいのか?

20150729_27hour

 フジテレビの「27時間テレビ」にて、白人を揶揄する差別語の「HONKY」が公式Tシャツにプリントされていた問題。フジテレビでは声明などを出していないが、これが欧米諸国であれば責任問題になる可能性もあり、同局が差別用語に関して無頓着なことを露呈するハメになっている。

 この「HONKY」という単語だが、おもにアメリカで使われるスラングで、80年代頃まではコメディ番組で黒人の出演者が口にすることもあったという。現代では古臭い言葉と認識されているようで、スポーツファンが対戦チームを侮辱する目的で使うときには白人が白人に対して用いることもあるという。

 とはいえ、話し言葉と書き言葉はまったく別の問題である。これが日本語だとしても、出演者が番組中で口にするのは許されても、それを公式Tシャツにプリントしたら問題になる言葉は少なくない。しかも欧米では、差別的な言説に対する社会的非難は非常に厳しいものがある。

 7月24日には人気プロレスラーのハルク・ホーガンが、黒人に対する差別的発言を理由に所属団体から解雇。その発言は8年前の私的な会話を盗み録りしたものだったが、これがスクープ記事になるとホーガンは解雇されるにとどまらず、プロレスラーの殿堂から展示物がすべて撤去される結果となった。

 一方、ドラマ「HEROES」で知られる俳優のマシ・オカは、日本滞在中に「27時間テレビ」をリアルタイムで観ていたひとり。彼は心配のあまり「差別用語だと知っているのでしょうか。。。」とツイートしていた。気を遣ったのか当該ツイートは日本語でつぶやいていたが、14万人のフォロワーがどう感じたのかは気になるところだ。

 ともあれ、ちょっと検索すれば差別的な言葉だとわかるのに、それを怠ったのは明らかにフジテレビ側のミス。公式グッズの制作に際しても、もう少し“本気”を見せるべきだったのではないだろうか。

(金田麻有)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<老人性乾皮症>高齢者の9割が該当 カサカサの皮膚は注意

    330777

    皮膚のかさつきを感じたり、かゆみや粉をふいた状態になったりすることはないだろうか。何かと乾燥しがちな冬ではあるが、これは気候のせいばかりではなく、加齢による皮膚の老化、「老人性乾皮症」である可能性を疑った方がいいかもしれない。加齢に伴い皮膚…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<中年太り>神経細胞のアンテナが縮むことが原因!?

    327330

    加齢に伴い気になるのが「中年太り(加齢性肥満)」。基礎代謝の低下で、体脂肪が蓄積されやすくなるのだ。高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病に結びつく可能性も高くなるため注意が必要だ。最近、この中年太りのメカニズムを名古屋大学などの研究グル…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<巻き爪>乾燥による爪の変形で歩行困難になる恐れも

    326759

    爪は健康状態を示すバロメーターでもある。爪に横線が入っている、爪の表面の凹凸が目立つようになった─。特に乾燥した冬の時期は爪のトラブルに注意が必要だ。爪の約90%の成分はケラチン。これは細胞骨格を作るタンパク質だ。他には、10%の水分と脂質…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「ちびまる子ちゃん」にとんでもない場面が登場「中居問題」を想起させる「意味深な部屋」
2
渦中のフジテレビよりもデタラメ!相撲界の無秩序ぶりが相変わらずすぎた
3
巨人・田中将大が「もうちょっとうまく料理してくれよ」と注文をつけた大勢の爆笑キャンプ挨拶
4
【深海4000メートルの驚異】ありえない場所に存在していた「暗黒酸素」の謎が解き明かされる日
5
「ジャングリア沖縄」大型テーマパーク開業前に持ち上がった「3つの大問題」