スポーツ

TV・新聞が報じないプロ野球“メジャー移籍戦線”交渉現場「海外FA権を行使したソフトバンク・松田宣浩への反応は?」

20151203c

 一方、日本では驚きをもって捉えられたソフトバンクのチームリーダー・松田宣浩(32)の海外FA権行使。それに対して、メジャー側の反応は冷ややかだ。日本ではパドレス、ナショナルズ、ホワイトソックスなど、興味を示しているとされる球団名が報道されているが、実情はまるで違った。

「GM会議では日本のメディアが、内野手を補強ポイントにするチームのGMを捕まえては『松田に興味があるか。ビデオを見たことがあるか』と質問している。ほとんどのGMは『それは誰だ? 知らないな』と言いつつも『そんな選手がいるなら調べてみよう』と社交辞令を述べる。すると、それが興味があるとか調査をするといった報道に変わるわけです。実際に獲得を検討しているのはパドレスだけですよ」(メジャー球団関係者)

 今オフはたまたま三塁手がFA市場で手薄だという追い風のせいで、ようやく全米メディアも松田の名前を取り上げ始めたが、現場レベルではほとんど知られず、獲得するつもりもないようだ。ただ、パドレスは野茂英雄氏の獲得で大成功した元ドジャースのオーナー、ピーター・オマリー氏の親族が経営参画している事情があり、球団として日本進出を念頭に置いている。そのため広告塔として、松田を筆頭に日本人選手の加入を熱望しているという。複数球団の松田獲得参加報道はさながら、パドレスとの「出来レース」の様相を隠す「盛り上げ情報」にすぎないのだ。

 さて、すでにメジャーで活躍している日本人選手のFA事情に目を向ければ、今季ノーヒットノーランを果たした岩隈久志(35)が、お買い得選手の一番手としてクローズアップされている。複数年契約を求め、マリナーズからの1年約19億円のクオリファイング・オファー(所属球団が、メジャーで決められた金額をまず優先的にオファーできる制度。拒否されれば、移籍先からドラフト上位指名権を譲渡される)を蹴ったが「3年36億円」を最低ラインに、先発3番手以上の評価でヤンキースなど複数球団による争奪戦になっている。

 死球による脳震盪で終盤に苦しんだ青木宣親(34)にも、オリオールズなどが触手を伸ばす。メジャー4年間の通算出塁率は3割5分3厘。リードオフマンとして計算が立つにもかかわらず、2年で約12億円程度と、岩隈同様に手頃な点が人気の秘密である。

 はたして来年はどの選手がどこのユニホームを着て活躍しているのだろうか。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身