芸能

天才テリー伊藤対談「世良公則」(4)世良さんは天性のボーカリストだね

20160211u-2

テリー 当時のツイストのブレイクには、世良さんの派手なパフォーマンスが大きく貢献してますよね。

世良 あれには理由がありましてね。ツイストは大学時代からやっていたバンドなんですが、卒業を迎えるにあたって、音楽コンテストに出ようという話になったんです。で、入賞しなければバンドは解散すると。

テリー へー。

世良 ところが、コンテストの決勝大会の予選とボーカルの就職面接の日程が重なって、「すまん、俺の人生がかかってるから決勝は出れないわ」って言うんですよ。

テリー あれ、世良さんはボーカルじゃなかったの?

世良 そうなんですよ。バンドを始めた時、僕はベースをやっていたんです。で、メンバーから「世良はコーラスもやってるし、残った中ではいちばん歌がうまいから」と言われて、ベースを弾きながらボーカルもやってたんです。

テリー へえ、それもカッコいいじゃないですか。

世良 でも、個人的に両立は難しくて「ベースかボーカルのどちらかを新しく入れてくれ」ってお願いしたら、キーボードをやってたヤツが同級生のベーシストを連れてきたんです。

テリー もし、新メンバーがボーカルだったら‥‥と考えると、何か運命を感じるね。おもしろいなぁ。

世良 だけど今までずっと楽器を持って歌っていた人間ですから、急にマイクだけになると何をしていいかわからないんですよ。それで、とにかくデタラメに動いてたら「ムチャクチャに暴れる、変なボーカルがいるぞ」ってことになって(笑)、コンテストで優勝して、そのまま「あんたのバラード」のシングルを出して、「夜のヒットスタジオ」に呼んでいただいて‥‥とやってるうちにボーカルとして定着した、という感じなんです。

テリー いや、それで人気が出ちゃうのは、持って生まれた才能じゃないですか。天性のボーカリストだったんだと思いますよ。

世良 僕のおばあちゃんがお坊さんで、お経をあげる声がとてもよかったんです。だから家族に、「おばあちゃんの声をもらってよかったね」って、よく言われましたけど。

テリー しかし、ツイストでデビューして38年ですか。まだまだかれない魅力的な声ですもんね。これからも音楽活動は、ガンガンやっていく感じですか?

世良 もちろん、役者の仕事も楽しいんですけどね。昨年は60歳記念イヤーということで、2枚のアルバムと1枚のシングルを作ったんですよ。

テリー それはまた精力的ですね!

世良 先ほど言ったようなライブも含めて、音楽にドップリの1年を過ごさせてもらって、それはすごく充実していましたね。

テリー その集大成となるのが、2月6日の福岡でのライブですか?

世良 そうですね。せっかくの機会ですから、下の世代と何かを紡いでいきたいと。で、いろんな後輩ミュージシャンに声をかけたら、みんな快諾してくれて。

テリー つるの剛士さん、野村義男さん、奥田民生さん、宮田和弥さん‥‥などなど、ぜいたくなメンバーですね。

世良 ええ。それだけ貴重な機会なので、ぜひ観ていただきたいですね。特に僕と同世代の人たちには、生ならではの本当のロックのカッコよさをあらためて体感してほしいので、ぜひ。

テリー おお、「アサ芸」読者も楽しめるステージになりそうですね!

◆テリーからひと言

 久しぶりにお会いしたけど、ホントにいつまでもエネルギッシュでカッコいいね。ぜひ東京でも豪華ライブを! その時は、僕も観させてもらいます!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身