芸能

笑点・新司会!春風亭昇太「12の謎」に一発解答!(3)私生活は多趣味、噺家としての評価も高い

20160609g

城を見て戦国を夢想する

 大の城マニア。それも天守閣そびえる優雅な城ではなく、敵の侵入を防ぐため山中に機能的に建築された「中世城郭」が好物。大河ドラマ「真田丸」の初期に登場していたような、武骨な外観の城である。「引きずり込まれていっぱしの城好きになった」と笑うたい平が「城仲間」としての活動を報告する。

「僕らは仕事で全国津々浦々に行けるので、合間にその土地の城を観に行くんです。一緒に行くと、『この城の立地と造りなら‥‥』って、攻める側と守る側の両方の思惑をレクチャーしてくれます。僕ひとりで城に登って、『この城を攻めたぞ!』って写真を送ると、すぐに『ここを見てこい!』って、具体的な指示が返ってきます(笑)」

師匠の葬儀で「進軍ラッパ」

 芸能界の「趣味人」といえばタモリ(70)が有名だが昇太も負けていない。プラモデルやビンテージ車、缶詰、メキシコの空中殺法プロレスなど多岐にわたる。

「昇太さんは料理上手なんです。港町の静岡・清水市(現・静岡市)出身らしく、大好物のアジの干物は、自作して必ず冷蔵庫にストックしているそうですよ。今年の『熱海五郎一座』稽古場の楽屋では、旅館の大女将を演じる昇太さんが、前掛けをしたままカイガイしくお茶をいれているとか。お茶のいれ方まで上手なんです」(ライター・浜美幸氏)

 中学時代はブラスバンド部で、楽器演奏もお手の物。「三遊亭小遊三さん(69)らとのバンド『にゅうおいらんず』では、トロンボーン担当。音楽好きの俳優・六角精児さん(53)とも意気投合して、『ザ・フルーツ』というGSバンドを結成、ライブやバンドをモチーフにした舞台公演も行っています」(演芸評論家・高山和久氏)

 師匠・柳昇の葬儀では、生前愛用していたトロンボーンで「進軍ラッパ」を吹き、手向けとしたそうだ。

どんな家に住んでいる?

 14年新築の自宅は、これぞ昇太! という遊び心満載の造り。訪れたことのある前出・浜氏が証言する。

「室内に、のれんとカウンターのある小料理屋風のスペースがあるんです。そこで昇太さんがみずから来客をもてなしています。それから、大師匠にあたる六代目春風亭柳橋の家を取り壊した際に出た建具や家具を買い取って、そのまま再活用しているそうですよ」

 その建具に合わせて家を設計したというから徹底している。

円楽の歌丸ロス

 テレビドラマや舞台に何度も出演したり、新作落語に没頭したりと、決して「伝統芸能」の本流を歩んでいるとは言えない昇太。しかし、普通は15年という真打昇進も10年で達成し、2000年には文化庁芸術祭大賞を受賞するなど、「型破り」ながら一方では「順風満帆」な噺家人生を送ってきた。そして、とうとう「笑点」司会者に。

「驚きましたが、現出演者の大御所にも、いずれ来るだろう若手にも、正しく“落語的対応”ができる人材は昇太さんしかいないと思います」(夢枕獏氏)

 昇太の司会を若手大喜利時代に経験している、盟友のたい平は感慨深げだ。

「いじられキャラの司会者として、円楽師匠の“歌丸ロス”を埋めてもらいたいです(笑)。そして、いつまでも変わらない、“落ち着かない春風亭昇太”でいつづけてほしいですね」

 落語界の新時代は昇太の小さな肩にかかっている!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
2
完熟フレッシュ・池田レイラが日大芸術学部を1年で退学したのは…
3
またまたファンが「引き渡し拒否」大谷翔平の日本人最多本塁打「記念球」の取り扱い方法
4
京都「会館」飲食店でついに値上げが始まったのは「他県から来る日本人のせい」
5
巨人の捕手「大城卓三と小林誠司」どっちが「偏ったリード」か…大久保博元が断言