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城を見て戦国を夢想する
大の城マニア。それも天守閣そびえる優雅な城ではなく、敵の侵入を防ぐため山中に機能的に建築された「中世城郭」が好物。大河ドラマ「真田丸」の初期に登場していたような、武骨な外観の城である。「引きずり込まれていっぱしの城好きになった」と笑うたい平が「城仲間」としての活動を報告する。
「僕らは仕事で全国津々浦々に行けるので、合間にその土地の城を観に行くんです。一緒に行くと、『この城の立地と造りなら‥‥』って、攻める側と守る側の両方の思惑をレクチャーしてくれます。僕ひとりで城に登って、『この城を攻めたぞ!』って写真を送ると、すぐに『ここを見てこい!』って、具体的な指示が返ってきます(笑)」
師匠の葬儀で「進軍ラッパ」
芸能界の「趣味人」といえばタモリ(70)が有名だが昇太も負けていない。プラモデルやビンテージ車、缶詰、メキシコの空中殺法プロレスなど多岐にわたる。
「昇太さんは料理上手なんです。港町の静岡・清水市(現・静岡市)出身らしく、大好物のアジの干物は、自作して必ず冷蔵庫にストックしているそうですよ。今年の『熱海五郎一座』稽古場の楽屋では、旅館の大女将を演じる昇太さんが、前掛けをしたままカイガイしくお茶をいれているとか。お茶のいれ方まで上手なんです」(ライター・浜美幸氏)
中学時代はブラスバンド部で、楽器演奏もお手の物。「三遊亭小遊三さん(69)らとのバンド『にゅうおいらんず』では、トロンボーン担当。音楽好きの俳優・六角精児さん(53)とも意気投合して、『ザ・フルーツ』というGSバンドを結成、ライブやバンドをモチーフにした舞台公演も行っています」(演芸評論家・高山和久氏)
師匠・柳昇の葬儀では、生前愛用していたトロンボーンで「進軍ラッパ」を吹き、手向けとしたそうだ。
どんな家に住んでいる?
14年新築の自宅は、これぞ昇太! という遊び心満載の造り。訪れたことのある前出・浜氏が証言する。
「室内に、のれんとカウンターのある小料理屋風のスペースがあるんです。そこで昇太さんがみずから来客をもてなしています。それから、大師匠にあたる六代目春風亭柳橋の家を取り壊した際に出た建具や家具を買い取って、そのまま再活用しているそうですよ」
その建具に合わせて家を設計したというから徹底している。
円楽の歌丸ロス
テレビドラマや舞台に何度も出演したり、新作落語に没頭したりと、決して「伝統芸能」の本流を歩んでいるとは言えない昇太。しかし、普通は15年という真打昇進も10年で達成し、2000年には文化庁芸術祭大賞を受賞するなど、「型破り」ながら一方では「順風満帆」な噺家人生を送ってきた。そして、とうとう「笑点」司会者に。
「驚きましたが、現出演者の大御所にも、いずれ来るだろう若手にも、正しく“落語的対応”ができる人材は昇太さんしかいないと思います」(夢枕獏氏)
昇太の司会を若手大喜利時代に経験している、盟友のたい平は感慨深げだ。
「いじられキャラの司会者として、円楽師匠の“歌丸ロス”を埋めてもらいたいです(笑)。そして、いつまでも変わらない、“落ち着かない春風亭昇太”でいつづけてほしいですね」
落語界の新時代は昇太の小さな肩にかかっている!
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