スポーツ

競馬界2016年上半期「ビックリ事件」をスッパ抜く!(4)東の大御所、蛯名正義がモノ申したこと

20160707l

 ステイリッチはデムーロ以前、ルメール、戸崎が乗っていた社台系の期待馬。この日も2番人気に支持されたが、デムーロは後方待機のまま、何もせずに16着と惨敗した。取材陣がレース後のコメントを求めに行くと、デムーロはこう言い放った。

「(馬が)ゴトゴトで、仕上がっていない」

 もう乗りたくないと言わんばかりである。それを伝え聞いた加藤師は憤る。

「こっちからお断りや。もう二度と乗せん!」

 美浦トレセン関係者も顔をしかめる。

「通常は、やんわりと『一度叩いた次はいいんじゃないかな』と答えるものですけどね」

 私怨渦巻く激烈な対立は、簡単には終結しそうにないのである。

 そして、最近の競馬界全体の騎乗ぶりにモノ申すのが、東の大御所、蛯名正義(47)。東京スポーツのコラム「エビショウの“独舌”講座」(6月3日付)で、1番人気のディーマジェスティで3着に終わった日本ダービーで、直線で不利を受けたことをチクリとやりつつ、その日の最終レース、目黒記念での不利にもこう嘆いていた。

〈一方で残念に感じたのは、一部のジョッキーたちのアンフェアな騎乗ぶり。(レフェリーが裁かない)ルールの中であれば何をやってもいいのか。そして、それを“勝てば官軍”的に肯定する声にも、へきえきする。俺は競馬とはそういうもんじゃないと思っているから。クリストフ(ルメール)だって、(戸崎)圭太だって、あの世界的名手のライアン(ムーア)だって、正々堂々と乗って、その上で結果を残している。それが一部のジョッキーたちは、決まっていつもいつも‥‥。“正直者がばかを見る”では、あまりにも寂しすぎる〉

 目黒記念で1番人気のマリアライトに騎乗した蛯名が、1コーナーで他馬に寄られたことを指していると思われるが、

「批判の対象となったのは柴田大知(39)、あるいは福永ではないかと推測されていますが、ハッキリしません」(専門紙トラックマン)

 最後は馬券に直結する馬場状態を巡るひと騒動を。

「ここ数年の馬場の変化ぶりは、予想家泣かせです。第1回中京開催では、開幕週と2週目は『馬場を保護するぞ』と言わんばかりの長丈で、最終週は刈り込み、まったく雨が降らなかったことが誤算で、一気に高速化しました。高松宮記念を前にして、ある調教師は『コツコツと響くぐらいの音がするわ』と硬さを皮肉っていました。夏の中京開催が見ものですね」(スポーツ紙デスク)

 6月18日から開幕した函館も中間の雨にもかかわらず、芝でレコードが飛び出す高速化ぶりだったが、上半期で最も驚かせたのが第3回京都開催だろう。

「良馬場発表なのにメチャメチャ重い馬場。京都芝コースを得意とするディープインパクト産駒が極度の不振でした。昨年から今年2月までの集計で、434戦64勝(勝率約15%)だったのが、80戦でわずか4勝(勝率5%)に。5月8日の3R未勝利戦を勝って以降、45連敗で京都開催が終了したが、10月開催でどんな馬場になるのか注目です。ちなみにディープ産駒の連敗が続くようであれば、スペシャルウィークやエンパイアメーカー、ナカヤマフェスタ、メイショウサムソン産駒が狙い目」(競馬ライター)

 災い転じて福と成せ!

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
大谷翔平が「嘘つき」と断言した元通訳・水原一平の潜伏先は「ギャンブル中毒の矯正施設」か
3
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
4
リストラされる過去の遺物「芸能レポーター」井上公造が「じゅん散歩」に映り込んだのは本当に偶然なのか
5
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)