スポーツ
Posted on 2016年08月02日 05:56

リオ直前!あの「五輪ヒロイン」が語る灼熱の激闘秘話!(5)「シンクロ・藤井来夏<アトランタ・シドニー>」

2016年08月02日 05:56

20160804k

 シンクロ史上きっての“絶世の美女”が藤井来夏(42)だ。2大会で残した成果に飽き足らず、今なお、シンクロを世の中に届けようと気を吐く。

 シンクロナイズドスイミングが五輪競技になったのは、84年のロス大会である。当初は「ソロ」と「デュエット」のみで、やがて、96年のアトランタからソロに代わり8人編成の「チーム」が採用される。

 藤井は、記念すべき最初のメンバーだった。

「私だけではなく、8人全員がオリンピック初体験だったんですよ。選手も大変だけど、チームリーダーの金子正子先生や、コーチの井村雅代先生はさらに苦労されたと思います」

 チーム競技が生まれたことで、シンクロはさらに華やかな光を放った。ただし、水面下での体力消耗量は激しく、食事も「ドカ食い状態」が求められる。

「私も54キロまで体重を増やすノルマがあったんですが、毎日、練習で2キロは減ります。1日に4000キロカロリーの摂取を目標に、食事以外に栄養補助食品を口にしたり、晩ごはんのあとにもう1食というのがつらかったですね」

 そして大会が始まると、メダルのプレッシャーがのしかかる。チームとしては初めてだが、これまでソロやデュエットでメダルを逃したことがない。しかも、前年の大きな大会では4位に沈んでいた。

「結果は銅メダルでしたが、全員が初参加でうれしいのはもちろん、逃さなくてホッとしたという気持ちも正直、ありました」

 4年後のシドニーには、藤井ら4人のメンバーが残った。8人が呼吸を合わせるために練習時間は長く、1人のミスが影響するため集中力も切らしてはいけない。そして、順位を1つ上げて銀メダルを獲得。

「アトランタの時が大学4年で、そこで引退していてもおかしくなかったんです。でもデュエットメンバーになりたくて続けて、そちらの代表にはなれなかったけど、チームでいい成果を出せてよかったです」

 引退後の藤井は、シンクロをより多くの人に見てもらおうと「ライカエンターテイメント」を主宰する。わかりやすく言えば「プロのシンクロチーム」である。企業やホテル、テーマパークのプールでショーを開催する。

「プロと言っても、スケートのようにきちんとしたプロ競技があるわけではないんです。ただ、引退してコーチや審判の資格を取る人は多いけど、私には向いていないと思いました。それでメンバーを集めて、初めての試みとしてやるようになったんです」

 もっとも、競技で使うような水深を満たすプールは少ない。浅ければ浅いなりに演技を変え、また客層がファミリー向けなのか、企業の大人のみなのかを考慮しながらメニューを組み替えていくという。

「こうしなきゃいけないというルールは一切ないから、楽しんでもらえたらそれだけでうれしいですね」

 四十路を超えても水上を舞っているだけあって、驚くほど若々しく、そして美しい──。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月17日 07:15

    20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク