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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「デンコウアンジュの一発ある」

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 今週は「秋華賞」が京都で行われる。オークス馬シンハライトが前哨戦を快勝した一方、桜花賞馬ジュエラーは11着と惨敗。しかし、シンハライトは激走の反動を懸念する声もある。はたして、最後の1冠を手にするのは!

 GI戦が怒濤のごとく続く秋競馬。今週は3歳牝馬による秋華賞が、それ。

 オークス馬シンハライトが、トライアルのローズSに続き本番も制すか、それとも桜花賞馬ジュエラーの巻き返しなるかが焦点。

 それにしてもローズSのシンハライトは強かった。意表をついて先手を奪い、逃げ込みを図るクロコスミアをゴール寸前できっちり捉えたものだが、この時は休み明けで前走のオークス時に比べて体重14キロ増。それがエンジンのかかりの遅さにつながったのだろう。が、それでいて差し切って見せるのだから能力は一枚上。馬体が締まって良化を見せる今回は、難なく──という声は大きい。

 ジュエラーも黙ってはいまい。ローズSは、骨折明け。立ち直りは早く、乗り込んではいたが、やはり前走比10キロ増と重め残りの状態での出走。ということで前走は参考外にしていいだろう。この馬の末脚の鋭さはシンハライト以上。直線の長い京都なら‥‥の期待は十分だ。

 ということで、この実力派2頭の一騎打ちの公算が強い。実際、データからも本命党が喜ぶGIになっている。

 馬単が導入されてからこれまでの14年間、その馬単で万馬券になったのは、わずか1回のみ。その08年を除けば1、2番人気馬のどちらかが必ず連対を果たしている。この間、1番人気馬は4勝(2着3回)。2番人気馬は7勝(2着2回)。これほどまでに人気サイドで決着を見るようでは、我ら穴党の出番はないということか。

 げんなりしてしまいそうだが、落ち込むわけにはいかない。シンハライトの前走は目いっぱいの競馬。余裕残しの仕上がりだったことを思うと、その反動というか、目に見えないところで疲れがたまっていないとも限らないではないか。つまり“2走ボケ”だって考えられなくはないのだ。

 また、惜敗したクロコスミア、初の強敵相手に3着と出走権を得たカイザーバルは、さらに地力強化されて出てくるはずだ。

 トライアルの一方、紫苑Sを楽勝したビッシュも同じことが言える。こちらはオークスでシンハライトに肉薄(コンマ1秒差の3着)。その秋初戦は春に比べ、一回り体が大きくなっており、たくましく成長したことは明らか。

 他にもヴィブロス(紫苑S2着)、パールコード(フローラS2着)、ダイワドレッサー(ラジオNIKKEI賞2着)など伏兵陣は多彩。競馬に絶対はない。意を強くして攻めにいこうではないか。

 穴党として忘れてもらっては困る馬がいる。狙いはデンコウアンジュだ。

 桜花賞でも当欄で推奨したが、その際は馬体が細化して落ち着きを欠き、レース中もスムーズな競馬ができずに期待外れに終わってしまった。春競馬ではそうした体調面での不安が付きまとうものの、そう差のない競馬を続けている。能力が高いからこそで、GIIIアルテミスSでメジャーエンブレム(GI2勝)をねじ伏せたことでも、それは明らかだ。

 秋初戦の前走ローズSは、シンハライトにコンマ4秒差の4着。道中スムーズさを欠く場面が2度ほどあったことを思うと、好発進の内容と言っていい。

「馬体の細化もなく、この中間さらによくなっている。この分なら」とは、厩舎スタッフが口をそろえるところ。コンビを組む内田博騎手も「変わり身は見込める。楽しみ」と、本番への好感触を得ている様子だった。

 血統的にはフジノパーシア、スリージャイアンツの両天皇賞馬が一族にいる程度だが、母の父が凱旋門賞勝ちのマリエンバード、曾祖母の父がサンデーサイレンスというのが何とも魅力。“一発”があって不思議はない。

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