政治
Posted on 2016年11月28日 05:55

米・トランプ大統領誕生で世界が再編される?(2)来年のヨーロッパ選挙イヤーで地球が「3つに割れる」

2016年11月28日 05:55

20161201b5th

 では、中国はどう対峙するのか──それには「ドイツ」の現状を解説しなければならない。

「ヨーロッパのグローバリズムで、最も得をした国こそドイツです。ギリシャの債務不履行(デフォルト)の原因の一端も、ドイツにある。欧州の多くの国ではドイツが悪者となっています」(渡邉氏)

 今年、サッカーの欧州選手権「ユーロ2016」が開催された。ドイツの代表チームは他の代表チームに比べ、はるかに多彩な人種で構成されており、そのことからもドイツがグローバリズムを推進してきたことがわかる。

「孤立を深めたドイツが近づける国こそが、中国。ドイツの中核自動車メーカーのフォルクスワーゲンと中国との関係は、トウ小平(トウの字は登+おおざと)時代からのもの。今年上半期の同社の中国での販売台数は、前年比6.8%増です。両国は金融面でのつながりも深い」(前出・渡邉氏)

「アジアインフラ投資銀行」の設立でも明らかなように、習近平国家主席(63)は中国を中心としたグローバル化志向が強い。両国が接近することで4カ国同盟と対峙する、「枢軸国」化する可能性は十分にあると、前出の渡邉氏は指摘する。

 もう一つの大国ロシアはどうなるのか──実は、日・ロの間で、大きな問題が頓挫しつつある。ある自民党関係者が明かす。

「原油価格下落と、14年のクリミア問題を原因とした金融規制で、ロシアはあえいでいました。モスクワのスーパーに商品が並ばなくなったほどです」

 そこでロシアが頼ろうとしたのがジャパンマネー。「北方領土返還」のカードを切ってプーチン大統領(64)は、安倍総理との会談を行う構えを見せていた。

「ところが原油価格が上がり、アメリカの政権も変わった。金融規制解除を働きかける糸口が見えたと考え、北方領土問題について態度を硬化してきたのです」(前出・自民党関係者)

 ロシアは「連合」「枢軸国」どちらともくみせず、緊張関係を維持しながら独自路線を進むことが予想されている。

 では、世界が落ち着くのか、というとそうではない。

「来年、ヨーロッパは選挙イヤーです。フランスのオランド大統領(62)落選は確実視されていて、ル・ペン氏率いる『国民戦線』の声が大きくなっています。当のドイツも首相選挙ですが、フランス同様、脱グローバリズムの勢力が強くなっています」(前出・渡邉氏)

 地球を3つに割る激動は、「トランプ大統領誕生」が生んだものばかりではなく、グローバリズムに疲れた人々が求めた「世界再編」の結果でもあるようだ。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年05月02日 18:00

    三陸沖で再び地震が発生し、富士山噴火を危惧する特番が組まれ、高市政権は武器輸出を解禁─この不穏な流れは何かの兆しなのか?いち早く察知したのは「Mr.都市伝説」関暁夫氏だ。30年以上前に作られたカードが、驚愕の未来を暗示しているという。いった...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月03日 18:00

    世界の大谷翔平の背中を追う「後継者」が、同じ米国で静かに存在感を強めようとしている。日本を経由せずに米大学で名を馳せて、即メジャー入団を夢見る怪物のことだ。ところが今、その進路を巡って“別シナリオ”が確定的と言われているのだ。は...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク