芸能

あの名優の遺作公開で注目、鈴木砂羽、小西真奈美…あの“お蔵入り映画”に光を!

20161211konishi

 先頃、映画「アラビアのロレンス」(日本公開63年)などで知られる名優ピーター・オトゥールの遺作「ダイアモンド・カルテル」が17年に全米で公開されることが発表された。オトゥールが亡くなった13年に完成した作品で、そのまま“お蔵入り”の状態だったが、やっと日の目を見ることになった。

 名優が出ていても公開されない映画は日本にも多く存在する。11年から15年まで広島県尾道市・福山市で開催されていた「お蔵出し映画祭」は、そういう公開されなかった“お蔵入り”作品を上映し、その中からグランプリを決めて公開への道筋を作ろうとした映画祭だった。グランプリ受賞作は、第1回が鈴木砂羽主演の「しあわせカモン」(09年製作)、第2回がドキュメンタリーの「いのちの林檎」(07~11年製作)、第3回は故・三國連太郎主演の「朽ちた手押し車」(84年製作)、第4回はリン・チーリンと池内博之主演による日中合作の「スイートハート・チョコレート」(12年製作)。最後の第5回では小西真奈美と石橋蓮司主演の「トマトのしずく」(12年製作)がグランプリと観客賞をW受賞し、17年1月に公開が決定した。これは長らく疎遠だった父と娘が、娘の結婚を機に歩み寄っていく様を描くもので、亡き母の作っていたトマトが2人を結ぶ感動作だ。また同時期には、やはり第5回で審査員特別賞を受賞した「ゾウを撫でる」(13年初公開)も上映される。

「今や日本映画の公開作は年間1000本とも言われ、その大部分がインディーズ作品。上映館の確保や宣伝の仕方も難しく“お蔵入り”映画が出ることも避けられない状況です。ただ、これらグランプリ受賞作のような見応えある力作が埋もれてしまうことを惜しむ声は決して少なくありません」(映画ライター)

 残念ながらこの「お蔵出し映画祭」は終了してしまったが、別の方法で、まだまだ存在する日の当たらない映画に光を当てる機会が再来することを期待したい。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
2
完熟フレッシュ・池田レイラが日大芸術学部を1年で退学したのは…
3
またまたファンが「引き渡し拒否」大谷翔平の日本人最多本塁打「記念球」の取り扱い方法
4
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
5
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」