富裕層とはいえ、在日をルーツにするヨンヒにはハンディがある。娘の大勝負、母は念には念を入れたわけだ。2008年春、ヨンヒは大学の門をくぐる。制服はグレーのブレザーに紺のスカート、胸の校章バッジが誇らしかった。名門大学で懸命に学び、いずれ労働...
記事全文を読む→週刊アサヒ芸能 2025年 10/9号
そんなヨンヒは自宅から歩いて通える北城中学(6年制)の4年に編入する。「恥ずかしかったけど、先生に打ち明けたんです。ピアノは10年やりましたが、勉強はわかりません。でも、平壌医学大学に行きたいって。先生はきょとんとした顔をしました。英語はま...
記事全文を読む→平壌に着くなり、母は物件探しに奔走する。元山で食堂を成功させた商才がある。むろん、不動産屋があるわけではない。親戚や帰国者人脈がものをいう。ようやく1年ほどして高麗ホテルの地下1階に空き物件が出た。月2000ドルの家賃を管理する観光総局に払...
記事全文を読む→日本史は年号や名詞の暗記より、人間同士の生臭い営みから読み解くと面白い。男女間の公然の秘密には、熱愛スキャンダル以上の妙味があふれているものだ。2026年のNHK大河ドラマは「豊臣兄弟!」だ。そこで描かれる実弟・秀長との関係だけでなく、秀吉...
記事全文を読む→先頃、フィナーレを迎えたNHK連続テレビ小説「あんぱん」。モデルとなった漫画家・やなせたかし氏だが、のちに大人気アニメとなる「アンパンマン」を世に出す直前、週刊アサヒ芸能でコラムを連載していたのだ。あんぱんのようには甘くない、ピリ辛な書きっ...
記事全文を読む→生まれ育った元山で友人の母の処刑を目撃したヨンヒ。残酷な記憶を封印し、エリート層の暮らす首都・平壌に引っ越した。そこは高級ブランド品も手に入る、まるで資本主義のような社会だった。好評連載第2回は知られざる平壌富裕層の生々しい実態をお届けする...
記事全文を読む→連載第1回では「人間、死んだらどうなる?」についてお話ししました。今回はその続きと「人が死に直面したら」についてお話ししたいと思います。僕のユーチューブ「ニンゲンTV」のロケ地となるのは「心霊スポット」と呼ばれるところです。心霊スポットです...
記事全文を読む→東京五輪柔道100キロ級金メダリストのウルフアロンが新日本プロレスに入団。日本初の五輪金メダリストのプロレス転向は、大きな話題になっている。「柔道でやり残したことがなくなったら、やりたいと思っていた」とプロレスへの憧れを口にしたウルフは基礎...
記事全文を読む→名越日本でも「排外主義」が強まっていますけど、これからの日中関係はどうなると思いますか?近藤基本的に「凹凸関係」だと私は思っています。お互いにないものを相手が持っている。例えば今、中国では就職にあぶれた何千万人という若者がいるわけです。一方...
記事全文を読む→名越近藤さんは講談社で部下が全員中国人という、北京の副社長を経験され、これまでに中国関連の著書を37冊も執筆されています。本書は中国人の思考や行動原理が非常にわかりやすく書かれていて、とてもおもしろかったです。近藤ありがとうございます。日本...
記事全文を読む→前回、23年7月に「週刊文春」が報じた「木原事件」について紹介したが、俺が憤怒したのは、警察上層部のふざけた対応だった。事件の概要はこうだ。06年4月10日未明、東京都文京区の住宅で安田種雄さんが不審死した状態で発見された。しかし管轄の大塚...
記事全文を読む→ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理近藤大介/1100円・講談社現代新書近年、中国人の日本移住が増加している。「島国の日本と大陸の中国では、考え方が異なる」と言及するのは、元講談社北京副社長で中国ウオッチャーの近藤大介氏だ。日本人...
記事全文を読む→マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の感染者が増えている。とくに今年は急増し、すでに過去最多の年を追い抜いた。それだけではない。高い致死率、感染地域の拡大、ペットからの感染、人から人への感染など懸念材料は多い。身近に忍び寄る...
記事全文を読む→弟子入りと言えば、意中の師匠に直接アタックするのが相場。が、意外な方法で成功した例も多々あるようで。ベテラン噺家の笑福亭鶴光(77)がまさにその一人。在阪のテレビ関係者がそのエピソードを明かす。「往復ハガキに“弟子にするなら◯、...
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