スポーツ
Posted on 2013年07月16日 09:59

張本勲「ダルビッシュは“喝”だ」(3)日本野球を愛するがゆえの厳しいコメント

2013年07月16日 09:59

 張本氏が再反論し、ガチンコ乱闘に発展したが、

「ダルビッシュは本当に怒っているようですね。『メジャーのOBにそんな人はいない』なんて、普通は言わないですよ」(在米ジャーナリスト)

 では、両者の激突を客観的に分析するとどうなるのか。まず、前出の特派員はこう話す。

「張本氏の毒舌には誰も反論しないですよね。何だか怖いし、3000本打っている実績もあるし。だからダルビッシュぐらいの立場の選手が一石を投じないと、と考えて、張本氏に『喝!』を入れた形ですね。まぁ、『川崎はチームに必要とされている』発言はある意味、当たっていますが。そもそも3A降格に際して、ギボンズ監督が選手を集めてミーティングを開き、選手たちが川崎にお別れを告げられるよう取り計らった。メジャーではこんなことはまずありえない。異例中の異例です。それだけチームに愛されている証拠ですね」

 通常は翌日に空のロッカーを見て、皆が降格を知る。が、エース左腕のバーリーは「寂しい。カワサキ残留のために多くの選手がポケットマネーから彼の給料を払ってもいいと思っている」と話すほどだった。

 その理由として、先の在米ジャーナリストはこんなエピソードをあげるのだ。

「メジャーリーグが運営するテレビ局に、ブルージェイズの選手が試合前にインタビューを受けている時、『今からカワサキを呼ぶよ』と言い、川崎が英語の辞書を持って入ってくると、『ウチのおもしろいチームメイトだ』と紹介される。川崎は辞書を見ながら『ナメんなよ』などと言ったりして大ウケ。そういう映像が繰り返し流され、地元トロントでは大人気です。張本氏の『英語ぐらい話さないと失礼だ』という指摘については、日本人選手には珍しく、川崎には通訳がいないため、辞書を片手にしゃべっている。通訳なしでやっているからチームに受け入れられ、人気者になっていることを、張本さんは知らないでしょうからね」

 逆転サヨナラ打を放った試合では「アイム・ムネノリ・カワサキ。アイム・フロム・ジャパン! アイム・ジャパニーズ!!」とハイテンションで絶叫してもいる。在米ジャーナリストが続けて明かす。

「ベンチでも日本語と英語をごちゃまぜにして『いくぞー』『逆転するぞ』などと声を出すムードメーカー。選手たちも何となくわかるみたいです。それどころか『キャッチボールやってくれるの? ありがとね』などと日本語でバンバン話しかけたりも。ただ、ダルビッシュの言うことは当たっていますが、普通、控えの選手はあんな派手なパフォーマンスはやりません。日本人だからメディアに取り上げられ、話題になる。でも、川崎はそれが自分の生きる道だと思っているんです。試合前に“カワサキダンス”という、変なダンスのようなストレッチをやっているのが繰り返し地元テレビ局で流れたりして、コメディアン的な扱いをされている気はしますが」

「マスコットボーイ=コメディアン」かどうかはともかく、張本氏の指摘にも一理あるような‥‥。

 最後に、スポーツ紙デスクは、張本氏の苦言をこう解説するのだ。

「張本氏は『メジャーのレベルは決して高くない。野手も投手もテクニックは日本のほうがうまい。ただ、パワーがある。メジャーはパワー優先の野球であり、細かいプレーができない』との持論があり、日本の野球が上だと信じている。こうした状況で、猫も杓子もメジャーに行けば、日本野球は潰れてしまいかねない、と。結局、ダルビッシュや川崎が嫌いなのではなく、メジャーに辛口というか、日本野球を愛するがゆえに、厳しいことを言ってしまうんですよ」

 さて、野球ファンの読者諸氏はどちらに「喝!」を与えるのか。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年06月24日 20:00

    中道改革連合の伊佐進一衆院議員(比例近畿ブロック)というと、青いスパンコールのジャケットや華やかな蝶ネクタイといった「派手な服装」をしていることで有名になった。最近は自民党総裁選での中傷動画疑惑をめぐり、国会で高市早苗首相を積極的に追及して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    政治
    2026年06月26日 11:00

    超親密を保っていたアメリカのトランプ大統領とイタリアのメローニ首相が突然、激しく罵り合う。一枚の写真がきっかけだった。トランプ大統領はフランスで開催されたG7サミットでの「出来事」を、イタリアのテレビインタビューで、次のように明かしたのであ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    政治
    2026年07月02日 07:00

    AI支援の標的追尾、電子戦、ジャミングを避ける光ファイバー式FPVドローンまで登場したウクライナ戦線。その塹壕で兵士が最後に手にするのは、ミサイルでもレーザー兵器でもない。なんとも小さな道具だった。FPVドローンとは、操縦者がゴーグル越しに...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク