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天才テリー伊藤対談「里崎智也」(1)野球をやるならば投手が狙い目です

 千葉ロッテマリーンズの捕手・打者としてチームを牽引。06年のWBCでは代表に選出され、世界一に貢献した“ラッキーボーイ”として大いに注目された里崎智也氏。現役引退後も野球解説者としてその慧眼をフルに発揮、今年のプロ野球順位予想を天才テリーに披露した!

●ゲスト:里崎智也(さとざき・ともや) 1976年、徳島県生まれ。鳴門工業高校、帝京大学を経て、98年、ドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団。2005年、チームとして31年ぶりの日本一を達成。06年のWBCでは正捕手として活躍、22打数9安打で打率.409、1本塁打、5打点を記録しラッキーボーイとして大会ベストナインにも選出され、名実ともに世界一のキャッチャーとして知名度を上げる。10年、シーズン3位からクライマックスシリーズを勝ち抜いて日本一となり「史上最大の下剋上」と呼ばれる。14年、現役引退。引退後は、野球解説者として活躍中。現在、「グッド! モーニング」(テレビ朝日系)、「里崎智也のスポーツ直球勝負」(ニッポン放送)、「The BAY☆LINE」(bayfm78)などにレギュラー出演中。

テリー 里崎さんの今年の順位予想を見ながらお話ししたいんですけど‥‥ちょっと待ってくださいよ! ジャイアンツが4位? これは、ファンとしては納得できないなァ。

里崎 ハハハハ。それ、上原(浩治)さんの加入前の予想ですから。上原さんが入ってから、予想が難しくなっているんですよ。

テリー あ、やっぱり大きく違ってきますか。

里崎 はい。ジャイアンツの欠点は中継ぎ以降が不安定なところで、特に近年は後ろのピッチャーがしっかりしてないと上位に行けないんですよ。今、12球団どのチームも大勝・大敗の数は変わりませんから、1点差のゲームをどれだけモノにできるかで順位が決まっていく。となると、後ろのピッチャーの重要度は計り知れない。そんな中に上原さんが入ってきましたから、7回ぐらいにハマってくれば安心感は増します。

テリー なるほど。そうなると、まず先発は?

里崎 菅野(智之)、田口(麗斗)、野上(亮磨)、山口俊。

テリー 抜けたマイコラスの分を、野上と山口で抑えられますか?

里崎 正直、きついですよね。あとは、ケガから復帰した畠(世周)とか桜井(俊貴)とかですかね。

テリー 僕は正直、その2人は厳しいと思いますね。中継ぎは上原と‥‥。

里崎 やはりマシソン、カミネロですね。

テリー オープン戦を見たら、去年ケガでダメだった澤村(拓一)がいけそうでしたけどね。

里崎 ええ、澤村と西村(健太朗)が、6回あたりに来ると強いですよ。

テリー ということは、先発は5回まででいい、と。昔はピッチャーって、8回ぐらいまで投げていましたけどね。

里崎 これは僕の考えですけれど、たぶん今は変化球の種類が増えて、肩と肘がもたなくなっているんじゃないですかね。昔は直球、カーブ、シュートぐらいだったのが、今はもうツーシームからカットからいっぱいあって、体の消耗度は高いと思いますね。

テリー ああ、なるほど。ピッチャーは本当に大変だよね。

里崎 いや、僕はピッチャーがいちばん楽やと思っていますよ。

テリー えーっ! そんなことないでしょう?

里崎 いやあ、ピッチャーは唯一受け身じゃないポジションですから、他人に合わせなくてもいいんです。だから自分がパーフェクトなことをすれば、それなりにパーフェクトな結果が絶対ついてくるんですよ。つまり、ピッチャーは自分のことだけやっていればいいんで、いちばん楽そうやと思いますね。

テリー なるほど、そういう考え方もあるのか。おもしろいね。

里崎 だから、誰か「絶対プロ野球選手になりたい」と思うのなら、まずピッチャーをやったほうがいい。1ドラフトで40%はピッチャーですから、入団する確率も高いですし(笑)。

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