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記事全文を読む→ダノンプレミアムの中内田充正調教師に「ニセ経歴」発覚(2)成人向けの教育機関だった!
さらに取材を進めていくと、中内田師が16年に競馬情報サイト「netkeiba.com」でインタビューに応じている記事を発見した。その中で高校1年の時にアイルランドに渡り、現地の高校に編入したこと。さらに、大学についてはこう語っている。
──大学も向こうですよね?
中内田 そうです。何校か受かってたんですけど、そのうちの1つのイギリスのウエストオックスフォード大学の馬学科というところに行きました。
このように、過去、中内田師が出身大学を「ウエストオックスフォード大学」と明言しているケースは多々確認でき、厩舎開業前の13年、まだ栗東トレーニングセンター技術調教師時代に、JRAの関係団体の一つ、公益社団法人「競走馬育成協会」の機関紙「いくせい」(2013.51号)のインタビューでは、次のように話している。
〈最初に行ったのがアイルランドなので、リムリック大学に行きたかったのですが、イギリスに競走馬を専攻する大学があるのを知り、そちらに進路変更しました〉
そしてプロフィール欄には「1996年 英ウエストオックスフォード大学馬学科に入学」とある。
競馬専門紙記者が話す。
「競走馬育成協会といえば、社台ファームやノーザンファームをはじめ、国内の大半の牧場関係団体が会員です。中内田師の実家の信楽牧場も入会しています。その機関紙で彼の紹介記事を読み、評判どおり優秀なんだなと思ったものです。えっ、その公表している出身校がないんですか? そんなことはありえないでしょう(笑)」
調査開始から数日後、中内田師の出身学校名は意外なところに明記されていた。厩舎HPには英語版があり、その中で〈Mitsu majored in Equine Business at West Oxfordshire College.〉(ウエスオックスフォードシャーカレッジで馬学を専攻)と、記載されていたのだ。
では「ウエストオックスフォードシャーカレッジ」とは、どのような学校なのか。メールで問い合わせると、学生課の事務スタッフが丁寧に対応してくれた。
まず「ウエストオックスフォードシャーカレッジ」は、他の学校と統合され、現在の名称が「Abingdon & Witney College」に変更されていること。そして、質問に対しては「これまで『ウエストオックスフォード大学』の名前で存在した記録はなく、そもそも本学は『Further Education College』(継続教育)、つまり義務教育終了後の、大学を除いた成人向けの教育機関であり、大学ではない」との回答だった。
同校のHPを見ると、美容や建築などの技術習得から、音楽や写真などの芸術分野の学科まで多種にわたっている。馬学科にしても専門的なコースから初心者向けまでそろっていた。英国の教育事業に詳しい大学関係者が解説する。
「『成人向けの教育機関』とは、日本の専門学校や職業訓練校を指し、『公立カレッジ』と訳すケースもあります。カレッジを大学と訳すには、無理がありますね。『誤解を招くような日本語訳』なんて言い訳は通用しないと思います。英国で学んだ日本人であれば、日本では『大学=University』が一般常識だけに、なおさらです」
これまで中内田師が話していた「ウエストオックスフォード大学」卒業というのは、真っ赤なウソだったのだ。
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