スポーツ

イチロー「引退契約」と「日本人監督第1号」の野望(1)選手としてセミリタイア

 マリナーズのイチロー(44)が異例の「生涯契約」を電撃発表した。だがその実態は、事実上の引退勧告。それでも「今季は試合に出場しないが引退ではない」という、グレーすぎる契約に至ったウラ事情をスッパ抜く。

「ゲームに出られないが、これで終わりではない」

 5月4日(日本時間)、イチローは「引退でなく現役続行」とする緊急会見を開いた。現地ジャーナリストが説明する。

「イチローはあくまで現役続行を主張していたが、実質的には引退と同じことです。球団はイチローをベンチ入り25人枠から外し、会長付特別補佐に就任することを発表しました。契約の詳細はまだ不明ですが、簡単に言えば選手としてはセミリタイアして、フロントとして球団に残る契約になります」

 前日の対アスレチックス戦では3打数ノーヒット、最終打席の空振り三振が事実上最後の打席となった。

「イチローの6年ぶりマリナーズ復帰の窓口となったディポトGMは『イチローは他の選手がアドバイスを仰ぐダライ・ラマのような存在だ』と高く評価している。今後は、メジャー枠の選手に帯同して練習はするものの試合に出場はせず、来季以降は故障選手が出た場合に代替選手として出る可能性があるにすぎない。この最終戦の観客席には、節目の試合にしか招待されない弓子夫人(52)が観戦に訪れていた。試合後に、クラブハウスの外でイチローと抱擁した夫人の目は真っ赤に充血し、泣きはらしたあとだったことは一目瞭然。さながら引退セレモニーのような瞬間でした」(現地ジャーナリスト)

 今季、古巣に復帰したイチローは、守備ではその類いまれなセンスを発揮したが、バッティングは全盛期の勢いは見る影もなく、ベンチを温める機会が多くなっていた。

 スポーツ紙メジャー担当デスクがイチローの現状を説明する。

「はっきり言えば、メジャーの速球にまったく目が追いついていない状態。一部では老眼がかなり進行しているという話も出ていた。地元紙では『イチローに引退勧告すべきか否か』というアンケート企画が紙面を飾るなど、シーズン途中での引退も既定路線となっていた」

 さらに追い打ちをかけたのが、イチローと親しい地元テレビ局キャスター・アダム氏が「イチローはマリナーズで現役を終えたい」と発言したことにより、インターネット上で「引退説」が拡散したことだ。

「このニュースが世界を駆け巡ると、球団側も看過できずにイチロー側と交渉を開始。電撃的に特別補佐就任が決まったんです」(メジャー担当デスク)

 本来なら、成績不振の選手は、マイナーに落とせばいいはずだが‥‥。

「イチローの契約では、メジャー40人枠から外すことはなかなか難しかった。そこで、球団サイドは選手としての立場を棚上げにする特別補佐に就任させたのです。実際には、その役割はほとんどないに等しい。ただ、イチローの商品価値はいまだに絶大で、観客動員で苦戦しているマリナーズは、かつてのイチロー人気にあやかりたかったにすぎない。来季、日本で行われるメジャー開幕戦にイチローが出場できる可能性を残したことは、選手としてよりも興行的な意味合いのほうが大きい」(メジャー担当デスク)

 せめて二刀流・大谷との直接対決を見たかったのだが‥‥。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身