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記事全文を読む→福本豊×江夏豊「プロ野球豪快放談」<「最近の球界」にモノ申す編>(3)独走を許す情けないチーム
江夏 特に我々はV9の時代だから。巨人を倒せ、巨人に追いつけ追い越せが合言葉だった。巨人戦の1勝と他チームでの1勝は価値がまったく違った。巨人イコール「ON」。絶対に勝ちたいチーム、絶対に抑えたい打者がいた。今の選手は巨人より広島に勝ちたいとなってるんじゃないかな。
福本 広島は打線がしっかりしている。負ける気がせんやろね。3点ぐらい先に取られても、いいハンデぐらいの感じで楽しんでやっている。序盤は打てなくても、中盤から終盤にかけて打線がつながってババッといきよる。9回にひっくり返すとか、劇的な勝ち方が多い。それもホームのマツダスタジアムで強いし、お客さんも熱狂的で、チームを乗せとるね。
江夏 カープはキャンプの練習の段階から他のチームと一味違う。オレはカープに在籍したのはわずか3年だったけど、当時からやっぱり違った。練習時間が長いとか夜間練習をやっているとか、それ以前の問題。練習に臨む姿勢。これはカープの伝統だろうね。巨人とは練習に取り組んでいる姿勢そのものが違うと感じる。
福本 夕方になってもガンガン打って、いつまでもグラウンドにおるから。主力に同じような年代の選手が多いし、刺激し合っている。それをまた若い選手が見て、あの人に追いつけ、追い越せとなるわけやな。
江夏 カープだけでなく、今の野手はバットをよく振っていると思う。それに比べて、投手はキャンプ通算の球数が少ない。それははっきりしている。だから打高投低の時代になっているんだよ。だけどその割りには、投手が球場にいる時間が長い。トレーニングの機材を置いている部屋で和気あいあいとやっている。あんなのを見たら、キャンプって、これでいいんかと思う。もっと、時間的にもやらなければいけない期間なのに。そう感じるよね。
福本 阪急のキャンプもキツかった。パ・リーグで勝っても、日本シリーズでは巨人に負けてばっかりやから、どうにか日本一になるための練習をやってた。今の広島も、阪急の黄金時代と同じ感じやと思う。他のチームが死ぬ気で倒しにいかなアカンな。
江夏 初めから2、3位を狙うチームはないだろうけど、クライマックスシリーズができて、そういうシステムになってしまった。優勝できなくても日本シリーズに出るチャンスは残されているから。
福本 独走を許している他のチームは情けない。巨人もエースの菅野をぶつけても、まったく勝てない状況が続いている。
アサ芸チョイス
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